Waxに塗り込まれた髪の毛の除去→温風で温めるのは有効か?

どうも!

私はハウスクリーニングの作業を30年以上続けています。

今回、仕事依頼者から、「フローリングに埋め込まれたこの髪の毛、なんとかなりませんか?」と言われました。

これを見ると、明らかにWaxで埋め込まれています。

実はこの写真、床にかなり近づけてライトを当てなければ見えないくらいの状態。

というのは、実際に行って確認したら、本当に見えなかった… これが同じ場所をライトをつけずに撮った写真です。

私自信、Wax乾燥後に床の状態を確認しているのですが、作業前から元々塗り込まれていたもので、これには気づかなかった…

依頼者はこの髪の毛のそばにのくぼみに気づいてそれを補修しようとした時に気づいた次第です。だから、後で手直しの依頼となったわけですが、これくらいなら放っておくのが一番いいです。

というのは、その板を綺麗に剥離作業してWaxを重ね塗りしても周りと見た目が合わなくなりますし、そこだけWax剥離して、Waxを補強してもちょっと目立ってしまうからです。

ちなみにそれらの方法自体は難しくないので、こちらの記事をご覧ください。

フローリングの部分剥離で周囲の板に剥離剤が染みないようにするには?

【フローリング】水滴のようなWax剥げ跡をきれいに見せるには!

 

さて、今回は試しにAIにどうすればいいのか聞いてみました。ちなみにGoogleのGemini。

こう聞きました。

「フローリングのWaxに短い髪の毛が1本塗り込まれていました。綺麗にそれだけ除去したいです。」

すると、すぐにこんな回答が…

 

この方法が最もワックスとフローリングを傷つけずに除去できる可能性が高いです。

  • 用意するもの:
    • ドライヤー
    • やわらかい布、またはマイクロファイバークロス
    • 竹串やつまようじなど、先端の細いもの(任意)
    • フローリング用ワックス(補修用)
  • 手順:
    1. ドライヤーで温める: 髪の毛が埋まっている部分にドライヤーの温風を当て、ワックスを少し柔らかくします。ただし、温めすぎるとフローリングにダメージを与える可能性があるので、様子を見ながら短時間ずつ当ててください。
    2. 髪の毛を抜き取る: ワックスが柔らかくなったら、やわらかい布やマイクロファイバークロスで髪の毛をそっとこすり取るようにしてみてください。ワックスが広がるのが心配な場合は、竹串やつまようじの先端で髪の毛をそっと持ち上げて抜き取ることもできます。
    3. ワックスを拭き取る(必要な場合): 髪の毛が取れたら、ワックスが周囲に広がってしまった場合は、乾いたきれいな布で軽く拭き取ります。
    4. ワックスを補修する: 髪の毛を除去した部分のワックスが剥がれてしまった場合は、上から新しいフローリング用ワックスを薄く塗布して補修してください。

 

えっ、ドライヤーで温めるって初めて聞きました。そんなんでWaxが変化するなら結構もろいと思うのですが…

そこで、こう聞き返しました。

「ドライヤーでWaxを温めると埋まっているものが取れる場合があるのですね」

その回答は…

はい、おっしゃる通りです。ドライヤーでワックスを温めることで、埋まっているものが取れる場合があります。

これは、ワックスが熱によって柔らかくなる性質を利用した方法です。具体的には、以下のメカニズムで髪の毛が除去しやすくなります。

  • ワックスの軟化: ドライヤーの温風を当てることで、硬化していたワックスが溶解点に近い状態になり、柔らかくなります。
  • 粘着力の低下(または変化): 柔らかくなったワックスは、髪の毛との密着度が変わったり、滑りやすくなったりすることで、髪の毛が剥がれやすくなります。
  • 物理的な除去のしやすさ: 柔らかくなったことで、布で拭いたり、細いもので持ち上げたりする際に、ワックスが抵抗なく動き、髪の毛がスムーズに引き抜かれやすくなります。

ただし、注意点として、温めすぎるとワックスが液体化しすぎて広範囲に広がったり、フローリング自体にダメージを与えたりする可能性があります。そのため、「様子を見ながら短時間ずつ」「集中的に」温めることが重要です。

この方法は、特にワックスが比較的薄く塗られていて、埋まっているものが小さい場合(今回の髪の毛のように)に有効な手段と言えます。

そうなの?

しつこくこう聞き返しました。

「何分くらいですか?」

フローリングのワックスをドライヤーで温める時間ですが、「何分」というよりは「何秒」単位で、ごく短時間ずつ試すのが安全です。

目安としては、5秒~10秒程度から始めて、ワックスが少し柔らかくなったと感じたらすぐにドライヤーを離すようにしてください。

重要なポイント:

  • 温めすぎないこと: 長時間当てすぎると、ワックスが完全に溶けて広範囲に広がったり、フローリング材自体に変形や変色などのダメージを与えてしまう可能性があります。特に、フローリングの表面加工(UVコーティングなど)を傷つけないよう注意が必要です。
  • 様子を見ながら: ドライヤーの出力(ワット数)やワックスの厚み、フローリング材の種類によって、ワックスが温まるスピードは異なります。焦らず、少しずつ温めては状態を確認する、を繰り返してください。
  • 集中して当てる: 髪の毛が埋まっているごく狭い範囲に、ピンポイントで温風を当てるように意識してください。

もし一度で取れなくても、少し時間をおいて冷ましてから、再度短時間だけ温めるというように、焦らず慎重に作業を進めることが成功の鍵です。

これで解決するなら、今までの苦労はなんだったのか…

「そうなんですね。3センチくらいの髪の毛です。」

3センチくらいの短い髪の毛がワックスに埋まってしまったのですね。それくらいの長さであれば、やはり温めて柔らかくする方法が有効だと思います。

短い髪の毛だと、ピンセットなどで掴みにくいかもしれませんが、ワックスが柔らかくなれば、マイクロファイバークロス柔らかい布で、髪の毛の根本をこするようにして絡め取るようにすると取れることが多いです。

もし布で難しいようでしたら、先ほどお伝えしたように、竹串やつまようじの先端を少し湿らせて、ワックスが柔らかくなった髪の毛にそっと当てて絡め取るようにすると、取りやすいかもしれません。その際も、フローリングを傷つけないように、決して強くこすったり、力を入れたりしないよう注意してくださいね。

 

「食パンなどの袋のバッグクロージャーではどうでしょうか?」

結論から言うと、バッグ・クロージャーでフローリングのワックスに埋まった髪の毛を除去するのは、あまりおすすめできません。

その理由

  1. 硬さと薄さ: バッグ・クロージャーは薄くてある程度の硬さがありますが、ワックスを削り取るほどの鋭利さや強度はありません。無理に使うと、プラスチックが折れて細かな破片になり、さらにフローリングに入り込んだり、フローリングの表面を傷つけたりする可能性があります。
  2. 均一性のなさ: 面積が小さく、均一に力を加えるのが難しい形状です。ワックスを剥がす際にムラができやすく、かえってワックスが周囲に広がる原因にもなりかねません。
  3. 安全性: 滑りやすく、手を滑らせてフローリングに傷をつけてしまうリスクもあります。

代替案

ワックスを削り取る必要がある場合は、以下のようなものがより安全でおすすめです。

  • プラスチック製のヘラ: ホームセンターや100円ショップで売っている、フローリングや壁紙を傷つけにくい柔らかめのプラスチック製ヘラ。
  • 木製のヘラやアイスの棒: やや柔らかい素材なので、フローリングへのダメージリスクが低いです。

やはり、まずはこれまでお話ししたドライヤーでワックスを温めて柔らかくする方法を試してみて、それでも難しい場合に、より適した道具を検討するのが良いでしょう。無理に身近なもので代用すると、かえって状態を悪化させてしまうこともあるので、慎重に進めてくださいね。

 

ということで、この通りにやってみたのですが、結局効果がなく、板単位で剥離をしました。

この板だけ剥離した状態。

Waxを塗る時には隅々まで綺麗に塗るためマスカーテープを貼りました。

そして、テープを剥がした後は若干濃淡があります。

結局、AIに聞いたけど、元の木阿弥…

そこで、もう一度確認します。

「これはWax塗り立ての時の対処方法ですか?ドライヤーをワックスに当ててみたのですが、ワックスが柔らかくなるような兆候がありませんでした。」

すると、こう回答が返ってきました。

ドライヤーを当ててもワックスが柔らかくなる兆候がなかったとのこと、それは困りましたね。

ご質問いただいた点ですが、これまでのアドバイスは、ワックスが塗り固まった後の状態を想定しています。ワックスが塗りたてでまだ乾いていない状態であれば、もっと簡単に拭き取れるはずだからです。

ドライヤーで温めてもワックスが柔らかくならない場合、いくつか原因が考えられます。

ドライヤーでワックスが柔らかくならない理由と対処法

1、ワックスの種類が異なる

一般的なフローリングワックス(樹脂ワックスなど)は熱で柔らかくなりますが、UVコーティングやガラスコーティング、あるいは一部のウレタンコーティングなど、熱で溶けにくいタイプのフロアコーティングが施されている場合は、ドライヤーでは効果がないか、非常に高温にしないと変化しないことがあります。

  • 対処法:
    • ご自宅のフローリングにどのようなワコーティングがされているか、あるいはどのようなワックスを使っているかを、もし分かるようでしたら確認してみてください。新築時の説明書や、以前使ったワックスの製品情報を調べてみるのが良いでしょう。
    • 熱に強いコーティングの場合、ドライヤーでの除去は難しくなります。

2、温め方が足らない

ワックスの厚みやドライヤーの出力(ワット数)、あるいは髪の毛が埋まっている深さによっては、温める時間が短いと変化が見られないことがあります。

  • 対処法:
    • もう少し長めに(ただし、最長でも20秒程度までを目安に)髪の毛の真上にドライヤーの温風を当ててみてください。
    • ドライヤーを近づけすぎず、少し離して熱が一点に集中しすぎないように気をつけながら、周囲のワックスの状態をよく観察してください。ただし、フローリング本体を焦がさないよう、細心の注意を払ってください。

3、フローリングの表面加工が影響している

フローリングの表面に、ワックスとは別の非常に硬いコーティングがされている場合、ワックス自体は柔らかくなっても、その下の硬い層があるために、ワックスが動いていないように感じられることがあります。

その他の対処方法

ドライヤーで難しい場合は、別の方法を検討する必要があります。

1、ワックス剥離剤を使用する

これが最も確実な方法ですが、フローリングへの影響を最小限にするために注意が必要です。

  • どんなもの?: フローリングワックスを化学的に溶かして剥がす専用の洗剤です。ホームセンターやドラッグストアで手に入ります。
  • 注意点:
    • **必ずフローリングの種類に合ったものを選んでください。**無垢材や一部の特殊なフローリングには使えない場合があります。
    • 部分的に使用する: 髪の毛があるごく狭い範囲に、綿棒やティッシュなどで少量塗布し、ワックスを溶かします。
    • 時間厳守: 製品に記載されている放置時間を守り、長時間放置しないこと。
    • 拭き取りと水拭き: 溶けたワックスと髪の毛をしっかり拭き取り、その後に洗剤成分が残らないよう、固く絞った布で水拭きをします。
    • 再ワックス: 剥離した部分はワックスがなくなってしまうので、再度ワックスを塗布する必要があります。

2、クレジットカードや薄いプラスチック製のカードで削る

非常に薄く硬いワックス層であれば、最終手段として、クレジットカードなど角が丸くフローリングを傷つけにくいプラスチックカードの角を使って、髪の毛の周辺をそっと削り取る方法もあります。

  • 注意点:
    • フローリングを傷つけるリスクが高いため、本当に最終手段と考えてください。
    • あくまで優しく、角度をつけて、ワックスを削り取るようにします。

まずは、フローリングのワックスの種類を確認し、ドライヤーの当て方をもう一度試してみてください。それが難しければ、ワックス剥離剤を少量で試すのが次の一歩となるでしょう。

「ワックスが塗り固まった時」が前提らしいですが、本当にそうなのか…

個人的には、色々試している時間があるなら、その板を綺麗に剥離をするのが一番早いかな、と今のところ実感しています。

興味ある方は、AIの提案をお試しください。

今回の作業レポートは以上です。

ちなみに前回は、こんなことをレポートしました。

浴室のグレーの凸凹床の溝の乾くと目立つ白い汚れをきれいにするには?

 

 

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