はじめに|「ちゃんとやった」は、証明できなければ通らない
清掃の仕事は、きれいにして終わりではありません。
どれだけ丁寧に作業しても、後日、
- 「この跡、清掃のときについたのでは?」
- 「前はなかったはずなんですが…」
と言われてしまえば、一気に立場は弱くなります。
だからこそ、経験のある清掃業者ほど、
**“汚さない工夫”と同時に“自分を守る工夫”**をしています。
今回は、私自身が実践していて、
「やっていて本当に助かった」と感じた3つの習慣を紹介します。
習慣① 作業前チェックを“儀式”にしている
現場に入ったら、すぐに作業を始めない。
まずやるのは、
- 床に目立つ凹みや傷はないか
- 壁・建具に違和感はないか
- 新設・張り替え直後の箇所はどこか
を一周して見ることです。
ポイントは、
「探す」ではなく「確認する」
という意識。
この時点で、
- 既にある跡
- 清掃ではどうにもならない部分
に気づけると、その後の対応がまったく変わります。
新人担当者とうまく仕事を進めるために、清掃業者が意識していること
習慣② 違和感は“その場の言葉”で残す
違和感に気づいても、
「たぶん大丈夫だろう」
と流してしまうと、あとで必ず困ります。
ベテランほど、
- 写真を1枚撮る
- 完了報告で一言添える
これを当たり前のようにやっています。
例:
「ベランダ前の床に、清掃前から直径5cmほどの丸い跡がありました」
完璧な原因究明は不要です。
大切なのは、
「その時点で気づいていた」
という事実を残すこと。
習慣③ 「何もなかった」ことも、あえて記録する
意外と見落とされがちですが、
問題がなかった現場ほど、記録が重要です。
- 床・壁に目立つ傷なし
- 作業中のトラブルなし
これを、
「異常なし」
の一言でいいので残しておく。
後日、何か指摘があったとき、
「作業完了時点では問題ありませんでした」
と冷静に言える材料になります。

なぜベテランほど慎重なのか
経験を積むほど、
- 理不尽な指摘
- 記憶違い
- 写真だけの判断
を、何度も見てきています。
だからこそ、
信用していないのではなく、備えている
という姿勢になります。
慎重さは、臆病さではありません。
プロとしての防御力です。
「守り」は、結果的に信頼を生む
自衛のための行動は、
- 言い訳
- 責任逃れ
ではありません。
むしろ、
- 状況を正確に共有できる
- 判断材料を揃えられる
ことで、担当者との信頼関係が深まります。
まとめ|自分を守れる人が、現場を守れる
- 作業前チェックを習慣にする
- 違和感は言葉と写真で残す
- 「何もなかった」ことも記録する
これらは、特別な技術ではありません。
今日からできる、プロの基本動作です。
清掃業者は、
きれいにする人である前に、現場を壊さない人
そして、
自分自身も守れる人
でありたいものです。
▼こちらは本記事の内容に関して私の体験記事です。


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