バスタブの「かりかり水垢」は一度で終わらない|乾燥後に現れた手戻りから学んだ、オールスキッドと研磨剤の使い分け

今日のハウスクリーニング作業で、改めて「石鹸カス掃除の落とし穴」を実感しました。

見た目も手触りもきれいになったはずなのに、乾燥後に別の汚れが浮き出てくる。

プロでも油断すると大幅なタイムロスにつながる出来事でした。

強アルカリ洗剤で石鹸カスは一気に落ちた

今回の現場は、典型的な単身者向け物件。

バスタブと洗面台の両方に、石鹸成分と皮脂が混ざり合った分厚い汚れが層になって付着していました。

まずは特注の強アルカリ洗剤を全体に噴霧し、5分ほど置いてから作業開始。

メガサイズのメラミンスポンジを半分にした大きさで、水を流しながら回転させるように擦りました。すると、あれだけベトっとしていた表面がみるみるうちに落ちていきます。

指で触ると最初は粘り気があったのが、キュキュッとした感触に変わりました。

全体的にツヤも出て、「これは完全にきれいになったな」と判断しました。

乾燥後に現れた「かりかり汚れ」の正体

きれいになったと確信し、乾くまでの間に別の箇所の作業へ。

その後、フローリングワックスを塗る前に最終点検を行ったところ、思わぬものが目に入りました。

バスタブの底と洗面台の底に、白っぽいかりかりした汚れがかなり目立っていたのです。

濡れている状態ではまったく気づきませんでした。

乾いて初めて、水垢が結晶化したザラつきが浮き出てきた形です。

正直、この時点では「しまった」と思いました。

アルカリ洗剤を流し切ったタイミングでこの正体に気づいていれば、まとめて処理できたはずだからです。

リンレイ・オールスキッドで再処理|15分のタイムロス

仕方なく、ここから再作業です。

使用したのは、強力な酸性洗剤であるリンレイのオールスキッド。

これを底面に噴霧し、まずは焦げ取りスポンジで擦ります。

ここで重要になるのが音の変化です。

汚れが残っているうちはシャカシャカという高い音が響きますが、

分解が進むにつれて音が次第に静かになります。

この無音になる瞬間が、かりかり汚れが落ちたサインです。

ある程度落としたところで、今度はメラミンスポンジにオールスキッドを含ませ、ザラつきが完全になくなるまで追い込みました。

最後はタオルでしっかり拭き上げて完了。

見た目も手触りも問題なく仕上がりましたが、この再処理だけで約15分を費やしました。

ここで一つの後悔があります。最初からジフなどの研磨剤を併用していれば、もっと早かったのではないか、という点です。

FRPへの傷を恐れて化学反応に頼りすぎましたが、厚い積層汚れには「物理的な削り」を組み合わせる判断が、時短の鍵だったと感じています。

今回の反省と次回への改善点

今回の反省点は、アルカリ洗剤で石鹸カスを落とした後、濡れている状態でも底面をもっと注意深く、多角的に確認すべきだったということです。

次回からは以下のフローを徹底します。

  • アルカリを流した直後に、指先を立ててわずかな引っ掛かりがないか触感確認

  • ライトを斜めから当てて、乾燥の兆候とともに現れる「曇り」をチェック

  • 重度と判断した場合は、最初から酸性洗剤と研磨剤のコンビネーションを選択する

このひと手間で、現場での無駄な再作業はかなり減らせるはずです。

酸性洗剤+熱湯は効果があるのか?次回検証予定

今回の作業を振り返って、次に試したいことがあります。

かりかりした水垢汚れに対して、オールスキッドを噴霧した後に熱湯をかけると、より反応が早まるのかという点です。

石鹸カス系の汚れは温度が上がると分解が進みやすいと言われますが、ワンルームの狭い浴室での酸性ガスの発生や、FRP素材への影響には注意が必要です。

次回の現場で安全を確認しながら検証し、その結果もまた記事にまとめたいと思います。

まとめ|「きれいに見える」だけで判断しない

今回の作業で学んだのは、見た目と手触りが良くても、それで終わりとは限らないということです。

特にバンプや洗面台の底面は、濡れている間は見えない汚れが潜んでいることがあります。

少しの確認不足が、15分の利益ロスにつながる。次回は同じ失敗を繰り返さないよう、今回の教訓を標準手順に組み込んでいきます。

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