be allowed to = 制限の中で「解放される」英語 「〜していい」の正体は、許可ではなく“境界”

be allowed to は、
学校英語ではこう習います。

  • 〜していい

  • 許可されている

意味は分かる。
でも実際の英語では、

  • 命令でもない

  • 親切でもない

  • なのに、妙に冷静

そんな印象を受ける表現です。

それもそのはず。
be allowed to は
人の感情を表さない英語だから。


結論:be allowed to は「境界内に入ることを許された状態」

まず結論です。

be allowed to =
もともと制限があり、
その中の“可動域”に入っている状態

ポイントは2つ。

  • 自由ではない

  • でも、全面禁止でもない

👉 境界が先にあり、その内側に入れるかどうか

これが be allowed to の本質です。


1. なぜ「can」と違うのか

can

  • 能力

  • 可能性

  • 状況次第で自然にできる

be allowed to

  • ルール

  • 規則

  • 外部から引かれた線

You can park here.
(停められる・空いている)

You are allowed to park here.
(ここは停めていい区域)

👉 線を引いている主体が違う


2. be allowed to は「禁止」が前提

be allowed to が出てくるとき、
その裏側にはほぼ必ず、

「本来は制限されている」

という前提があります。

Visitors are allowed to enter this area.
(訪問者はこの区域に入ってよい)

👉 普段は入れない
👉 今日は例外


3. 清掃現場でのリアルな be allowed to

シチュエーション①:作業範囲の線引き

責任者

You’re not allowed to use this machine yet.
(この機械はまだ使えない)

ここで言っているのは、

  • 危険

  • 権限外

  • 研修未完了

👉 境界の外にいるという事実。


シチュエーション②:条件付きの解放

責任者

Once you finish the training,
you’ll be allowed to work alone.
(研修が終わったら、一人で作業していい)

👉 制限 → 条件 → 解放
👉 感情なし、ルールだけ


4. allowed が「受け身」な理由

be allowed to は
なぜ受け身なのか。

それは、

許可する主体が
話し手ではないことが多い

からです。

  • 会社

  • 規則

  • 法律

  • 現場ルール

👉 人ではなく、システム

だから
I allow you to …
より
You are allowed to …
が自然。


5. Hold シリーズで見ると、位置づけが分かる

ここで、シリーズ全体に戻ります。

  • Hold:固定する

  • Keep:放さず維持

  • Maintain:管理して維持

  • Either / Neither:選択を固定

  • Be supposed to:役割に固定

  • Be allowed to:制限内で解放

👉 固定 → 境界 → 可動域

英語は
「自由か・不自由か」ではなく、
どこに線が引かれているかを見る言語です。

▼この内容の土台の記事はこちらです。同じ感覚で理解できます。

「持つ」だけじゃない! Holdの意味を「逃がさない」でイメージすれば全て解決


6. よくある誤解が消える例

You can’t smoke here.
(状況的にできない)

You’re not allowed to smoke here.
(ルールで禁止)


You can leave early today.
(今日は状況的にOK)

You’re allowed to leave early today.
(今日は規則的にOK)

👉 判断の主体が違う


おわりに:英語は「線を見る言語」

be allowed to を
「していい」と覚える必要はありません。

考えるべきは、ただ一つ。

ここに、どんな境界が引かれているか?

その線が見えたとき、
be allowed to は
冷静で誤解の少ない英語になります。

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