「初めて問い合わせフォームに届いた記事執筆依頼のメールを見て、あなたは喜びますか? それとも警戒しますか?」
雑記ブログを運営して約2年。
ついに私のもとに、ある企業から初めての外部ライティング依頼が届きました。
「ついに自分のスキルが認められたか!」と一瞬は舞い上がりましたが、内容を慎重に確認した結果、私はこの案件を辞退するという決断を下しました。
なぜ、せっかくのチャンスを手放したのか?
その理由は、「報酬がソフトの現物支給で無報酬に等しい」、「依頼内容が専門外すぎる」、そして**「Macユーザーには厳しいWindowsソフトの案件だった」という、ブロガーやライターが直面しがちな3つの壁**があったからです。
この記事では、私が実際に受け取った依頼メールの内容を公開しつつ、外部案件を引き受けるべきか悩んだ際に、あなたが冷静に判断するためのチェックリストとなる体験談をお届けします。
この記事を読めば、あなたは報酬が現金ではない案件や、自分に合わない依頼に時間を浪費することなく、本当に価値のある仕事を選ぶ基準を手に入れることができます。
1. 依頼の経緯:ブログ運営2年目で届いた「おっ!」なメール
ブログを始めて地道に記事を書き続けて約2年が経過した頃、いつものようにお問い合わせフォームを確認すると、一通の見慣れないメールが届いていました。
差出人は海外のソフトウェア企業。
「MiniTool △△に関する記事書き依頼です。」という件名に、最初は思わず「おっ!ついにきたか!」と心の中で叫びました。
自分のライティングスキルが外部の企業に認められたような気がして、率直に嬉しかったのです。
しかし、そのメール本文を読み進めるうちに、喜びは徐々に「警戒心」へと変わっていきました。
一体、どんな依頼だったのか?
実際に届いたメールの内容を要約してご紹介します。
【依頼内容の要約】
- 依頼元: パーティション管理、データ復元ソフトなどを開発する企業
- 依頼対象: 弊社のパーティション管理ソフト「MiniTool Partition XX」(Windows向け)に関する記事執筆
- 報酬: MiniTool Partition XXプロ・プラチナ版(3台PC用)を無料で差し上げます。
- 締結: ご検討いただけないでございましょうか?ご返事、お待ちしております。
2. 第1の壁:報酬が「現物支給」だったという現実
辞退の最大の理由の一つは、報酬が「ソフトの現物支給」だったことです。
届いたメールには、報酬に関して以下のような記載がありました。
「報酬に関してはMiniTool Partition XXプロ・プラチナ版(3台pc用)を無料で差し上げます。」
ここで私の判断はほぼ固まりました。この報酬をいただいても、私のPCはMacBookであり、Windowsソフトであるこの商品に私自身のメリットが全くないからです。
仮にWindowsユーザーだったとしても、現物支給されたソフトを自分で使用しない限り、報酬はゼロに等しいと言えます。
交渉次第で現金化の可能性もあるかもしれませんが、率直に言ってこれは私にとって「無報酬」と同じです。
ブログ運営はボランティアではありません。時間と労力をかけて記事を書く以上、最低限、それに値する対価が必要です。
あなたのブログに届いた案件が「現物支給」だった場合、その報酬があなたにとって本当に価値があるものなのかどうか、現金換算して冷静に判断するチェックポイントとしてください。
3. 第2の壁:専門外ジャンルへの執筆依頼の難しさ
依頼されたのは、PCの**「パーティション管理ソフト」**という専門的なジャンルでした。
依頼元のサイトを拝見しても、正直に言って「ミニツール パーテーションとは何かがよく分からない」状態です。
私は雑記ブロガーとして幅広いジャンルを扱っていますが、この分野については完全に門外漢でした。
アフィリエイト記事やレビュー記事を書く上で、たとえ自分で使ったことがなくても、調査力で補うことは可能です。
しかし、これは「企業の商品を紹介し、魅力をアピールする」という責任を伴う執筆依頼です。
自分が使い方を知らない、専門的なことが理解できない商品を、読者に説得力をもって紹介するのは不可能だと判断しました。
自分の信頼性を落としてまで、不確実な記事を納品するリスクは取れませんでした。
4. 第3の壁:Macユーザーとしての環境の壁
最後の決定打となったのが、私のPC環境です。
私はiPhone、iPad、MacBookとApple製品に統一しています。依頼されたソフトは「Windows向け」。
つまり、記事執筆のために、詳しくもないWindows環境を一から調査し、操作方法を理解し、検証する必要があるということです。
ブログ記事は、自分が詳しいこと、興味のあることを書くからこそ長続きします。
不慣れな環境で、専門外の製品を扱わなければならないという「追加の労力」を、無報酬で引き受けるメリットは、残念ながら一つも見つかりませんでした。
もし案件を受けるのであれば、この追加労力に対して、十分な現金の対価が支払われるべきでしょう。
5. 辞退という選択:なぜ返信さえもしなかったのか?
辞退の意思は固まりましたが、最後の問題は「返信するかどうか」でした。
辞退メールの例文はすぐに調べられます。しかし、私はあえて返信しませんでした。その理由は、ブログの問い合わせフォームを経由しているため、現時点では相手に私のメールアドレスを知られていないからです。
万が一、相手が不審な業者だった場合、返信することで私のメールアドレスが悪用されるリスクを考慮し、そのままにしておくのが最も安全だと判断したのです。特に海外の依頼者だったこともあり、無用なやり取りを避けるという選択をしました。
6. まとめ:初めての依頼で学んだ「仕事を選ぶ」基準
今回の初めての外部執筆依頼は、残念ながら辞退という結果になりましたが、私にとっては**「仕事を選ぶ基準」**を明確にする貴重な機会となりました。
もし今後、あなたの元に記事執筆依頼が届いたら、次の3つのポイントを必ずチェックしてください。
今後は、この基準を満たす、自分にとって興味をそそる案件が届くことを楽しみにしています。あなたのブログ運営の参考になれば幸いです。
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