2024年8月の台風10号は鹿児島県や宮崎県では大きな被害をもたらしました。
筆者は大阪府に住んでいますが、熊本県に住む親族がいるので、ゆっくりゆっくりの台風の進み具合と被害状況の情報がずっと気になっていたわけですが、なかなか地元住民に根掘り葉掘り聞きにくいのも正直なところです。
台風10号 8月29日(木)熊本県天草市棚底在住の親族から様子を拝見
早く知りたいと思うばかり、X(旧Twitter)などに情報を求めると、デマ画像で騙されるかもしれません。
朝日新聞の9月16日の記事「台風10号、Xにあふれた偽情報 別災害の映像付け、多摩川氾濫」の記事を目にして、今後の教訓を得たというか、考えてみたので記事にしました。
色々な情報が出回っている中で、騙されないためにという観点で言えば、ネットの情報は気象庁か市町村の公式サイトのみを信用する、とすれば当たり前の話になります。
そうは言っても、XなどのSNSの情報の方が人情味が出ていて、公式の情報より引き寄せられるのですよね。人って。
Xで投稿している人の中には、表示回数を稼ぐ目的で、注目を集めるために偽の画像をそれらしく見せる術も心得ていることも、見る側も意識していなければなりません。
私もTwitterは使っていませんが、ブログで発信している側なので、注目してほしいという心境は無きにしも非ずで、よくわかります。とはいえ、デマはいけませんね。
今回の場合、一例として「近所の多摩川氾濫しそう」と書いた投稿に数年前の増水の画像が貼り付けられていたとのことです。
こう聞くと「多摩川」に関係する人にはいても立ってもいられなくなりますよね。まじで…
しかし、国土交通省京浜河川事務所によると、この時に多摩川が氾濫したと言う事実はないとのことでした。
こういう時にTwitterでこんな噂を聞いているけど、どこに確認すればいいのだろう…個別にそのような事務所に電話を入れるとパンクするし、実際につながるのか…
大阪府のような外野からは、もどかしいかもしれませんが、公式の情報を落ち着いて待つしかないですね。公式の情報も100%ではないと言ってしまえばそれまでですが。
「性急に行動するなら間違いを犯す」という格言通りです。
逆に言えば、「間違いを犯さないためには落ち着いて行動する」「動く前に考えよ」といったところでしょうか。
さらに、情報を流す際にも、受けた時にも害を与えない、受けないために何ができるか深掘りしていきたいと思います。
まず、画像には1部だけが切り取られて本来の趣旨とは違う使われ方をしているものや、本物のように見えて実は捏造されたものもあるという事実が存在していることを認めることです。
そのために、出所が信頼できるか確かめなければなりませんが、実際にはもともとの出所が確認できないことも多々あります。その話はまだ信用しない方がいいかもしれません。
さらに、以下の点を確かめるのは真実を見極める助けになります。
- 内容は最新かつ正確?
- いつの話?
- 確認できる事実が含まれている?
- 複雑な事柄をあまりにも簡略化していないか?
- 特定の感情を引き起こそうとする意図が見えたりする?
加えるなら、下記の点も念頭においておきます。
- 人は誰でも自分の考えと合っている情報を信用してしまいがちであることを自覚する
- ネット上には閲覧履歴にも基づいて好みに合った情報が送られてくることがあり、それは必ずしも正しいとは限らないとことを意識していること
Twitterなどの情報はここまで確認できれば、簡単に騙されることはないでしょう。
逆に、自分にもブログで情報発信する際に、しまった、訂正しないと、ということがありましたが、たいてい上記の点を怠っている時です。
今思いましたが、感覚で物事を行うのではなく、言語化されたもので確かめるのは失敗を防ぐ良い手段ですね。
デマは戦時中や経済不況の最中、また地震や津波など自然災害やパンデミックが生じた後など、多くの人が心配や不安を苦痛を感じる時期に広まる傾向があります。そうした落ち着かない時に人々が出間を受け入れるのは、それが自分の考えに合った都合の良い情報だったりするからです。
さて、この新聞記事によりますと、この件での取り組みが下記のように書いていました、一部改変しています。
今回の件では、東京都の副知事が、「Xの個人アカウントでXのトレンドに多摩川反乱が入っており、1部昔の写真が使われているので、データや映像は公式のサイトから位置情報をご確認ください」と呼びかけていました。
こうしたことが今後起きないようにするために、「国や自治体がX社にしっかりとコンテンツをモデレーションをすること、写真に撮影日時や投稿者の情報を表示させたり、生成AIを使って作られた画像の場合はそう表示させたりすること」を専門家が提案していました。
念のため、モデレーションとは、投稿の削除や監視のことです。
私もブロガーとして、投稿のモデレーションを必要に応じて行わなければならないので、新聞記事から考えてみることで注意するきっかけになりました。
ということで、私はTwitterは情報収集には使わないのですが、もし使うのであれば、間違った情報も拡散されているので、受け取る側で騙されないためにできることを簡単にまとめてみました。
時々、自分でもこの記事を見返してみたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
では。
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