ハウスクリーニングにおいてルームエアコンは手早くこなしたいですね。
洗浄の際、洗濯機の水道からホースを繋いで洗浄しますか。それとも電動噴霧器の方がやりやすいですか?
個人的には普通のホースの方がやりやすいと思っています。
ですが、場所によってはホースをつなぐことができず、電動噴霧器のような機械を使う必要がある現場があります。
我が社で使っているのはこのような機械です。
使い慣れていないと、部屋を水浸しにしたり、ノズルの付け根から水漏れしたりでてんやわんやになりかねません、というか恥ずかしいことに失敗してしまいました。
ところが、水漏れや水浸しにすることなく上手に使う同僚がいます。
彼にアドバイスをもらって、悪い使い方の例、つまりなぜ部屋を水浸しにしてしまったのか、どのように改善できるかを記事にしました。
同じことでお困りの方に参考になれば嬉しいです。
さて、ホテル内のルームエアコンの現場での話。
各部屋にエアコンが一台ずつあるので、次から次へと移動が必要になります。
台車を使って移動するわけですが、横着してこのような置き方で移動するとまずいのは目に見えている…
自分がエアコンに噴霧している時は台車から目が離れた状態です。
ご察しのように、赤いホースでバケツの水をモーターで組み上げて、黄色いホースを通して水を噴霧する仕組みです。
その際、余水を元のバケツに戻すために透明のホースがついているわけですが、このホースをこの状態で目を離すとどうなるか想像がつきますよね。
知らない間にスポッと抜けて、このように余水が溢れ放題。
幸い、この部屋は床がカーペットではなかったのでタオルで拭きあげてすんだわけですが、慌ててしまって改善策を考えずにこのまま続けていくと、
案の定、次の部屋でも同じことを繰り返してしまうことに…
この部屋はカーペット。それで、客のチェックインの時間までに完璧に乾かなかったのでホテル担当者にお詫びすることになりました。こぼしたのは綺麗な水だったので乾いてしまえば問題はないわけですが、その日はもうスッキリせず…
もう、この機械は使わない方がいいのではないかと思ったくらいです。もっとシンプルなポンプ噴霧器でなんとか噴霧した洗剤水をすすぎ切るのも一案。
その話をした同僚が、「それはやり方が悪い」と言って次の日に使い方の手本を見せてくれました。
では、ここからが本題。
自分がエアコンを噴霧する時に、台車に載っている噴霧器をこのような状態にまとめると水漏れなんかまず起きない、と断言。
可能であれば、台車の上に左官屋さんが使う舟を置き、そこに全てをこのようにまとめます。
まず、黄色いホースは長いので台車からエアコンまで必要な長さ以外はこのように巻き付けておきます。バケツの中にある黄色いホースが当座必要な長さです。
そうすることにより、無駄なホースのひねりがなく楽に噴霧できます。最初のようにそれを適当にしてしまうと、自分が噴霧する時にホースのひねりの力がものすごく手首に圧力となり手首を痛めてしまいます。
ホースのひねりの力を最小限にするため、最初にホースをピンとはります。そしてホース長さを適正に調整して余分なホースは本体に巻き付けておくとやりやすいです。
続いて、透明のホースについて。
最初はバケツに軽く入れてあっただけでした。これでは何かの拍子にスポッと抜けてしまうのは当然。
今回はバケツの中に2重巻きにして突っ込みました。これで大丈夫かな〜、テープで固定した方がいいかなあ、と思いましたが、結果的に問題ありませんでした。
透明のホースはバケツから浮いてこないように巻き付けてしっかり突っ込む。これは水浸しにならないために最低限必要な準備ですね。不安ならもっと頑丈にテーピングするのも良いかもしれません。
そして、噴霧器の先端につけるパーツについてもポイントがあります。
良くない例から。
このパーツをホースに手で回してつけることはできます。ですが、手で回してつけただけでは使っているうちに緩んできて、そこから水漏れしてきて噴霧した水を壁や天井に撒き散らすことになり、機械の動作をストップしなければならなくなります。
これがいちいち面倒…
それを改善するために。
最初にホースに先端のパーツをプライヤーなどの力でしっかり締め付けることです。手の力では作業の途中で緩んできましたが、プライヤーの力では最後まで緩んでくることはありませんでした。
片付ける時にホースから外す時にプライヤーで閉めた分固くなっているので結構手間に感じますが、作業中に水漏れするよりは全然負担にならないです。
ということで、
エアコン洗浄で電動ポンプを使うのが苦手と感じている方へ、
私もできれば使いたくないと思っていたのですが、ポイントやコツがわかるとストレスが大幅に減ることがわかりました。
そのポイントはこうです。
- ホースを最初にピンと張って余分な長さは本体に巻き付けておく
- 余水のホースはバケツにテープで止めるか、バケツの中で巻きつけてしっかり奥まで入れ込む
- 噴霧するホースに先端のパーツは手で回すだけではなく、プライヤーでしっかり固定
少しの手間だけで、ずいぶん作業がやりやすくなります。水浸しや水漏れの心配もありません。
参考になれば幸いです。では。
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