【プロの失敗談と対策】電動噴霧器で水漏れを防ぐ3つのコツとホースの収納術

😱 現場で起きた、冷や汗ものの「失敗談」

横着が招いた、カーペット水浸しの惨事

ハウスクリーニングの現場で、電動噴霧器を使うたびに「また水をこぼすんじゃないか…」とヒヤヒヤしていませんか?

特に、電源が取りにくい場所やホテルなどのデリケートなカーペットの部屋では、ちょっとした水漏れやホースの取り回しの失敗が、大きな事故やクレームに繋がりかねません。

実は私も、移動時のちょっとした横着が原因で、お客様の部屋のカーペットを水浸しにしてしまい、深くお詫びした苦い経験があります。

この記事では、そんな私の「プロとしての失敗談」から導き出した、電動噴霧器による水漏れや水浸しを完全に防ぐための3つの具体的なコツと、作業効率を上げるホースの収納術を解説します。

この一手間を知るだけで、もう水漏れの心配なく、ストレスゼロでエアコン洗浄に集中できるようになります。


ハウスクリーニングの現場において、ルームエアコンの洗浄作業は「手早く、確実に」こなしたいルーティンです。

水道にホースを繋げない現場では、電動噴霧器(動力ポンプ)が欠かせません。

しかし、この便利な相棒が、私にとって最大の冷や汗をかく原因となりました。

特に、ホテルなどの現場で複数の部屋を回る際、私たちは台車を使って噴霧器を移動させます。

その時、私がやってしまったのが、「移動のしやすさを優先した、ぞんざいな道具のまとめ方」でした。

移動のたびに道具をきっちり整理するのが面倒だと感じ、写真のようにバケツの上にモーターやホースを適当に置いた状態で作業台から目を離してしまいました。

ご存知の通り、電動噴霧器はモーターで水を組み上げ、使わない余分な水を透明の「余水ホース」からバケツに戻す仕組みです。

目を離した隙に、まさかのアクシデントが発生しました。

噴霧作業中に台車の上で少しバランスを崩したのでしょう。

バケツに軽く差し込んでおいただけの透明な余水ホースが、スポッと抜けてしまったのです。

私がエアコンに向き合っている間に、モーターは絶えず水を組み上げ続け、抜けたホースからは汚れた水が音もなく…知らない間にスポッと抜けて、このように余水が溢れ放題。

この部屋は床がカーペットではなかったのでタオルで拭きあげてすんだわけですが、慌ててしまって改善策を考えずにこのまま続けていくと、

お客様のチェックイン時間までに完全に乾かすことができず、ホテル担当者の方に平謝りする羽目になりました。

最初の部屋はフローリングだったのでタオルで拭き上げるだけで済みましたが、問題は次の部屋でした。

同じ横着を繰り返した結果、よりによってカーペット敷きの部屋を水浸しにしてしまったのです。

「この機械はもう使わない方がいいのではないか」と本気で思うほど、私は落ち込みました。


✅ 失敗から学んだ!水漏れを防ぐ3つの確実なコツ

この惨事を同僚に話したところ、「それはやり方が悪い」と一刀両断。

翌日、彼が見せてくれた「正しい使い方」は、ちょっとした手間を加えるだけで、水漏れリスクを完全にゼロにするものでした。

ここからは、私が劇的に作業を改善できた、水漏れ・水浸しを防ぐための「3つの確実なコツ」を解説します。

コツ1:作業ストレスを解消する「ホースの長さ調整と収納術」

電動噴霧器が苦手な人の多くは、噴霧時に手首に大きな負担がかかり、ホースが常にねじれている状態にあります。

【正しい手順】

  1. ホースをピンと張る: まず、エアコンまでの距離に合わせて黄色い噴霧ホースを一度まっすぐ伸ばし、ホースのねじれを完全に解消します。

  2. 余分なホースは本体に巻き付ける: 必要な長さだけを残し、余ったホースは全て本体にきちんと巻き付けます。

  3. 作業台を整える: 可能であれば、台車の上に左官用の舟(またはトレー)を置き、その中にバケツと本体をまとめます。

こうすることで、無駄なホースのひねりや張力がなくなり、手首への負担が激減します。

結果として、ホースに気を取られずエアコン洗浄に集中でき、噴霧器が転倒するリスクも減らせます。

コツ2:絶対抜けない「余水ホースの物理的固定術」

水浸しの一番の原因となった「余水ホースの抜け」を完全に防ぐ方法です。

最初の失敗ではバケツに軽く入れていただけですが、これでは振動や移動で簡単に抜けてしまいます。

【正しい手順】

余水ホース(透明)は、バケツの中で二重に巻き付けて、奥深くまでしっかり差し込みます。

不安を感じる場合は、さらに防水テープなどでバケツのフチに固定することをおすすめします。

バケツの水を組み上げる部分と、余水を戻す部分のホースが、作業中に触れて動かないようにすることが最優先です。

この一手間だけで、水浸しになるリスクは99%解消されます。

コツ3:水漏れを完全にシャットアウトする「先端パーツの増し締め」

洗浄作業中に最もイライラするのが、噴霧器の先端(ノズル)とホースの接続部からの水漏れではないでしょうか。

手で回して接続するだけでは、噴霧の圧力や振動で必ず緩んできます。

【正しい手順】

先端のパーツをホースに装着する際、必ずプライヤー(ペンチ)などの工具を使って、手の力以上に増し締めをしてください。

手の力で締めた場合、壁や天井に水が飛び散り、作業を中断して締め直す手間が発生します。プライヤーでしっかり締め付ければ、作業開始から終了まで緩んでくることはありません。

片付けの際に外すのが少し大変に感じるかもしれませんが、作業中に水漏れで慌てるストレスに比べれば、何でもない手間です。


🌟 まとめ:少しの手間で、作業効率は劇的に変わる

かつて電動噴霧器を使うのが苦手で、できれば使いたくないと思っていた私でも、これらの簡単なコツを実践するだけで、水浸しや水漏れの心配なく作業ができるようになりました。

水漏れ・水浸しを防ぎ、作業を快適にする3つのポイント

  • ホースの収納術: ホースをピンと張り、余分な長さは本体に巻き付けて手首の負担をなくす。

  • 物理的固定: 余水ホースはバケツの奥で巻きつけるか、テープで固定して絶対に抜けないようにする。

  • 増し締め: 噴霧ノズルの先端パーツは、プライヤーでしっかり増し締めし、水漏れをシャットアウトする。

この経験が、同じ悩みを持つあなたの現場での作業の質とスピード向上に繋がれば幸いです。

 

 

 

 

可能であれば、台車の上に左官屋さんが使う舟を置き、そこに全てをこのようにまとめます。

まず、黄色いホースは長いので台車からエアコンまで必要な長さ以外はこのように巻き付けておきます。バケツの中にある黄色いホースが当座必要な長さです。

そうすることにより、無駄なホースのひねりがなく楽に噴霧できます。最初のようにそれを適当にしてしまうと、自分が噴霧する時にホースのひねりの力がものすごく手首に圧力となり手首を痛めてしまいます。

ホースのひねりの力を最小限にするため、最初にホースをピンとはります。そしてホース長さを適正に調整して余分なホースは本体に巻き付けておくとやりやすいです。

続いて、透明のホースについて。

最初はバケツに軽く入れてあっただけでした。これでは何かの拍子にスポッと抜けてしまうのは当然。

今回はバケツの中に2重巻きにして突っ込みました。これで大丈夫かな〜、テープで固定した方がいいかなあ、と思いましたが、結果的に問題ありませんでした。

透明のホースはバケツから浮いてこないように巻き付けてしっかり突っ込む。これは水浸しにならないために最低限必要な準備ですね。不安ならもっと頑丈にテーピングするのも良いかもしれません。

 

そして、噴霧器の先端につけるパーツについてもポイントがあります。

良くない例から。

このパーツをホースに手で回してつけることはできます。ですが、手で回してつけただけでは使っているうちに緩んできて、そこから水漏れしてきて噴霧した水を壁や天井に撒き散らすことになり、機械の動作をストップしなければならなくなります。

これがいちいち面倒…

それを改善するために。

最初にホースに先端のパーツをプライヤーなどの力でしっかり締め付けることです。手の力では作業の途中で緩んできましたが、プライヤーの力では最後まで緩んでくることはありませんでした。

片付ける時にホースから外す時にプライヤーで閉めた分固くなっているので結構手間に感じますが、作業中に水漏れするよりは全然負担にならないです。

 

ということで、

エアコン洗浄で電動ポンプを使うのが苦手と感じている方へ、

私もできれば使いたくないと思っていたのですが、ポイントやコツがわかるとストレスが大幅に減ることがわかりました。

そのポイントはこうです。

  • ホースを最初にピンと張って余分な長さは本体に巻き付けておく
  • 余水のホースはバケツにテープで止めるか、バケツの中で巻きつけてしっかり奥まで入れ込む
  • 噴霧するホースに先端のパーツは手で回すだけではなく、プライヤーでしっかり固定

少しの手間だけで、ずいぶん作業がやりやすくなります。水浸しや水漏れの心配もありません。

参考になれば幸いです。では。

関連記事→エアコン洗浄 固いルーバーは無理に外さず洗浄できるのでは?

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