「頑張っている」「苦労している」を英語で表現したいとき、多くの人が “hard” や “difficult” を使いますが、もう一歩踏み込んだ感情を伝えたいなら、struggle という単語が非常に役立ちます。
「struggle」は単なる「困難」ではなく、「もがきながら、一生懸命に努力している状態」 を表す言葉。
まるで、目の前の壁を乗り越えようと奮闘しているような、リアルなニュアンスを伝えることができます。
なので、同じ言葉ばかり使うのではなくて、色々な単語を覚えてその特徴を比較するなら、よりいっそう適切に、さらには表現力豊かになるんですよね〜。
英語学習者にとってこんな嬉しいことはないです。スキルアップの実感。
ということをひたすら投稿している英語学習者です。私と同じように英会話をワンランクアップさせたいという方に、少しはお役に立てれば嬉しいです。
ちなみに昨日はこんなことを書きました。
では本題。
1. 感情を伝える「struggle with」
「〜で苦労している」という具体的な悩みを表現するのに最適なのが struggle with 。
例文を挙げるとこんな感じですが、どれも身近な内容ですよね。
- I’ve been struggling with my sleep lately. (最近、睡眠で悩んでいます/ぐっすり眠れなくて苦労しています。)
- He’s struggling with his new role at work. (彼は新しい仕事に順応するのに苦労しています。)
- Many students struggle with math. (多くの生徒が数学に苦戦しています。)
このように、身体的、精神的、または学業上の悩みなど、様々な状況で使えます。
ちなみに睡眠不足に悩まされている場合、もうちょっと簡単な言い方として、こちらの方が実用的ですね…
“I’m suffering from a lack of sleep.”
ただこの記事では、struggle にフォーカスしているので…
2. 経済的な苦労を表す「struggle financially」
「お金に苦労している」という状況も、”struggle” を使って表現できます。
- My family is struggling financially right now. (今、私の家族は経済的に苦しい状況です。)
「お金がない」と直接的に言うよりも、「家計を維持するのが大変だ」 というニュアンスが伝わり、より丁寧な表現になります。
※補足
逆に「お金に余裕ができた」をカジュアルに英語で言うには、いくつか表現方法があります。
◆ 経済的に楽になった
“I’m more comfortable financially.”
(直訳:経済的にもっと快適になった)
“Things are getting easier financially.”
(直訳:経済的に物事が楽になってきている)
“comfortable”や”easier”を使うことで、以前より金銭的なプレッシャーが減ったというニュアンスを伝えられます。
◆貯金が増えた
“I have a little more money saved up.”
(直訳:少し多めにお金が貯まった)
“I have some extra cash now.”
(直訳:今、少し余分な現金がある)
「余裕」を「貯金」や「余分なお金」と表現する方法です。
◆最もシンプルでよく使われる表現
“I’m doing better financially.”
(直訳:経済的に良くなっている)
“I have more money now.”
(直訳:今、お金がもっとある)
3. 動詞として使う「struggle to do」
「〜しようと努力しているけど、なかなか上手くいかない」という状況は、struggle to + 動詞 で表現します。
- I’m struggling to finish this project on time. (このプロジェクトを期限までに終わらせるのに苦労しています。)
- The company is struggling to find new employees. (その会社は新しい従業員を見つけるのに苦労しています。)
※補足 逆に「苦戦したけどその甲斐があってうまくいった」を英語で表現するなら、いくつかのニュアンスで言い換えができます。
◆シンプルかつカジュアルに
“It was a struggle, but it paid off in the end.”
struggle(苦戦する、もがく)と pay off(報われる、成果が出る)を組み合わせた、最も一般的で自然な表現です。
“It was hard, but it was worth it.”
シンプルに worth it(その価値がある)という表現を使うことで、「苦労するだけの甲斐があった」という気持ちが伝わります。
◆やり遂げた達成感を強調
“I had to fight for it, but I finally succeeded.”
fight for it(そのために戦う)という表現は、かなりの困難を乗り越えたという強い意志を表します。
“It took a lot of effort, but it worked out well.”
a lot of effort(多くの努力)と work out well(うまくいく)を組み合わせることで、かかった労力を強調します。
まとめ:「struggle」は感情を伝えるマジックワード
「struggle」を使うことで、単に状況を説明するだけでなく、そこに込めた努力や葛藤を相手に伝えることができます。
ネイティブスピーカーの会話でも頻繁に出てくる単語です。
- 睡眠不足に悩まされている
- 経済的なやり取りにいつも苦労する
- 仕事をやり遂げるのにいつも必死
というような時に使えますね。
使いこなせるなら、自分の気持ちを豊かに表現できるでしょう。

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