満員電車で人を転ばせて「加害者」になる前に。私が体験から学んだ3つのリスクと具体的な防止策

💡 経験者が提言。日常の不注意が「過失傷害」や「感情トラブル」につながる、見落とされがちな満員電車の危険性。

 

はじめに:経験者が語る「満員電車の潜むリスク」

 

先日、満員電車内で2つのヒヤリとする経験をしました。

それは、私の**「足」「カバン」という、ごく日常的なものが引き起こしたトラブルです。幸い、大事故には至りませんでしたが、私はこの出来事を通じて、満員電車における「不注意」**が、どれほど大きなリスクを孕んでいるかを痛感しました。

皆さんも、この記事を他人事と思わないでください。日常の何気ない不注意が、一瞬にしてあなたを**「加害者」「トラブルの当事者」**にしてしまうリスクが、満員電車には常に潜んでいるのです。

この記事では、私の2つの実体験をもとに、あなたが知っておくべきリスクと、今日から実践できる具体的な防止策をお伝えします。


 

1. 危機一髪の体験:私の足が下車する人をつまずかせた瞬間

 

 

発生した状況と私の油断

 

私は普段、ドアのすぐ横、座席とドアの間にある狭いスペースに立っていることが多いです。その日も、できるだけ奥に詰めて、足をクロスさせ、体をシートに密着させていました。

わたしは写真のように、ドアの近くのシート横の小さいスペースに荷物を置いてそこに立っていることが多いです。

緑の円が自分の荷物。

しかし、奥にいた乗客が下車するために私の前を通り抜けようとした瞬間、相手の足が私の左足に引っかかり、つまずきかけたのです。

幸い、その方は倒れることなく下車されましたが、この**「わずか数センチの油断」**が、どれほど重大な結果を招きかねないかを想像し、背筋が凍りました。

 

知っておくべき重大なリスク:「ごめんなさい」で済まない2つの壁

 

もし、その方が転倒し怪我を負わせていたら?私たちは「ごめんなさい」だけでは乗り越えられない、2つの重大な壁に直面する可能性があります。

 

⚠️ 壁1:【法律の壁】「過失傷害罪」に問われる可能性

 

刑事責任という点で注意すべきは**「過失傷害罪」**です。

これは「不注意やミスが原因だとしても、他人に傷害を与えたという結果が生じれば犯罪となることがある」という法律です。わざとでなくても、あなたの不注意(足のはみ出しなど)が原因で相手が骨折などの重傷を負った場合、この罪に問われる可能性があります。

 

⚠️ 壁2:【賠償の壁】高額な損害賠償請求

 

相手が重傷を負った場合、その治療費や休業補償、慰謝料などを求められる高額な損害賠償責任が発生します。これは民事上の責任であり、あなたの過失が原因である限り、賠償義務が生じてしまうのです。


 

2. 実体験2:謝罪しても収まらない「怒り」への対処法(梅田駅にて)

 

物理的な事故だけでなく、満員電車という空間は、感情的なトラブルも引き起こします。

私も以前、大阪の梅田駅で、カバンがぶつかったことによるトラブルを経験しました。

 

カバンがぶつかっただけで怒鳴られた瞬間

 

人混みの中、私が背負っていたカバンが、隣に立っていた方の体に少しぶつかってしまいました。

すぐに「申し訳ありません」と謝罪したのですが、その方は**「痛いだろ!気をつけろ!」**と、周囲に響くほど大きな声で怒鳴りつけたのです。

もちろん、私の不注意は認めます。ですが、すぐに謝っているのに、そこまで過剰に怒鳴る必要があるのかと、正直**「内心の不満」**を感じました。

 

満員電車で感情の火種を消す方法

 

この種のトラブルでは、相手の怒りの背景に、電車内のストレスや私生活の疲れが関係していることがあります。こちらが「そこまで怒るな」と反論してしまうと、単なる接触が乗客同士の喧嘩という二次的なトラブルに発展してしまいます。

私の体験から学んだのは、「自分の非を認め、深く謝罪し、冷静にその場を収めること」が最優先だということです。内心の不満はぐっとこらえ、それ以上の争いを避けることが賢明な防衛策でした。


 

3. 【経験者が提言】満員電車でトラブルを防ぐ4つの行動原則

 

2つの体験から得られた教訓を元に、私たち乗客が日常的に実践できる4つの行動原則を提言します。

 

✅ 原則1:「運転意識」を持つ:スマホを一旦控え、周囲を『運転中』と考える

 

事故やトラブルの原因のほとんどは**「不注意」**です。特にスマホを見ている時は、周りへの注意力が著しく低下します。

  • 乗車中はスマホ操作を極力控える。
  • 電車に乗ったら、**「車の運転中と同じ」**という意識を持ち、身体をしっかりと安定させ、周囲に意識を向けましょう。

 

✅ 原則2:「足元のデッドスペース」を消す:立ち位置を徹底的に詰める

 

下車する人が通る動線上に、自分の足や荷物が入り込む**「デッドスペース」を極力なくす**ことが重要です。

  • 立っているときは、足を壁や座席にぴったりと密着させる
  • 荷物は上の棚に上げるか、自分の足元からはみ出さないように完全に収める。

 

✅ 原則3:感情的なトラブルの火種を消す「丁寧な対応」

 

カバンが当たってしまったなど、軽微な接触事故への対応です。

  • ぶつかったら、反射的に「すみません」と言う: 接触したと感じたら、すぐに謝意を示し、相手の感情的な反応を最小限に抑えましょう。
  • 深入りしない: 謝罪後も相手の怒りが収まらない場合は、目を合わせすぎず、必要以上に反論しないことが、その場を収束させるための最善策となります。

 

✅ 原則4:「保険」という最後の防衛策を備える

 

どんなに注意していても、不測の事態は起こり得ます。万が一、加害者になってしまった場合の高額な賠償責任に備えるためにも、**個人賠償責任保険(特約)**の加入を検討しましょう。

  • 自転車事故の補償特約や、火災保険の特約として付帯できる場合が多く、日常生活の対人・対物事故を広くカバーしてくれます。

 

おわりに:小さな注意が、あなたと誰かの人生を守る

 

満員電車でのトラブルは、私たちの**「不注意」「緊張感の欠如」**から生まれます。

「自分は乗客だから」という意識ではなく、**「この車内の安全を自分も担っている」**という意識を持つこと。そして、足元やカバンへの小さな注意を怠らないことが、あなた自身と、周りの乗客の人生を守る一番の防衛策となります。

✅ 今日から、電車に乗ったら「運転中」の意識で、足元とカバンをチェックしましょう。

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