はじめに
マンションの部屋のベランダの床には凹凸のあるビニルシートがよく貼られています。
今は廊下や階段でもほとんどこの材質になってきていますね。
滑らないのは長所ですが、汚れやすいのがデメリットかも。
このようなあるあるな真っ黒な汚れ。
まあ、ベランダの床にあるあるな汚れです。
ハウスクリーニングの作業者としておすすめの洗浄方法を過去に下記の記事で書いています。
ですが、もっと簡単な洗浄方法が分かりましたので今回はそれをお伝えします。
まずは、なんでこんなにベランダが汚れるのか、汚れの分析から。
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凹凸のあるビニルシート床のベランダの汚れの正体
床をもっと近づいて逆に見るとこんな感じです。
水で濡らす前に、ホームセンターで売っている茶色のスコッチで表面の汚れを軽くこすりながら集めてみました。
埃、髪の毛、ペットの毛、車の排気ガスの黒い粉状の汚れ、靴底の脂などがその正体です。
大阪市内の梅田駅周辺に位置するマンションなので、これほど黒い状態になるのかもしれません。
ちなみに我が家は大阪府内の団地のコンクリート材質に塗装したタイプのベランダで放置していてもこんなに汚くないです。これが1年以上放置状態の自分のベランダ。物干し竿は強風のため下に下ろしています。
それにしても、あんな黒汚い汚れが簡単に綺麗になるのか…
なります!
以下の方法で。
まずはベランダを濡らす前にスコッチでこする
すごく汚らしいので触りたくないですね。
いきなり水で濡らすのはやめてください!
シャワーで水を流すのは前準備をしてからです。
その前準備とは?
まず、家にある汚れてもいい適当なブラシをかけながら掃除機で吸えるゴミは全部吸ってしまいます。
掃除機で吸えないような大きめのゴミはなんとか手で回収。
それでここがポイント!
表面に浮いているだけのゴミが回収できたら、先ほどの写真のように茶色のスコッチで軽くでいいので床をこすってください。
写真のスコッチのように汚らしくなるまでです。
そうすると、表面の黒い汚れに傷がついた状態になります。
間違わないでください。傷をつけるのはあくまでも黒い汚れに対してであって、床の素材にではありません。
こうすることで洗浄液が汚れの深くまで浸透しやすくなります。
と言っても、今回の場合は洗剤は不要です。
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熱めのお湯をバケツに用意する(洗剤は不要)
手で触って熱いかなと思える温度のお湯を準備します。
ハウスクリーニングの場合、最初の段階で投げ込みヒーターで熱湯を準備しておくことをおすすめ。お湯は色々な汚れに強い破壊力を持っているからです。
熱いお湯が準備できたら、ちょっとベランダに流してみます。
下の写真のようにお湯を流した瞬間に流したところを茶色のスコッチで軽くなでてください。
本当になでるだけで、お湯が傷ついた汚れに浸透して根こそぎこそぎ落としてくれます。
何度もこする必要はありません。
一度さっと撫でれば、なでたところがきれいに元の床の顔色を演出してくれるのがわかります。
これがある程度の面積をなでた状態です。
左側がスコッチでなでたところです。
少し黒く見えますが、汚れは全部浮いており、水を流せばきれいに床が顔色を出してくれる状態です。
右側が黒くベタっとした汚れが床に張り付いている状態ですが、あらかじめ汚れに傷をつけているのでお湯を流してスコッチでなでれば左側と同じ状態になります。
ベタっとしているので、マジックリンなどの洗剤が必要かなと思えますが、お湯があればそれは不要。
水とお湯では汚れを撃退するパワーが全然違うことが分かります。
なので、楽に洗浄したければ、たとえ一見面倒でも熱湯を準備することが必須ですね。
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完全に乾いた時のきれいな状態
これが床全面を茶色スコッチでなでた状態です。
ちょっと角度を変えて写真を撮ったので床が黒っぽく見えますが、汚れはごっそり床から浮きました。
ちなみに、先ほどのエンボストライのスポンジやメラミンスポンジよりもスコッチタイプのパッドで擦る方が汚れがよく落ちました。
なでるだけで一発でこそげるように。
なので、購入したスコッチをカットせずに大きめのものでこすると効率がいいです。
ホースの水できれいに全体を流すとこんな感じで、ベランダの床が本来の顔色を出してくれました。
だいたいお湯でこすり出してから10分程度です。
ここでもう一度最初の写真。
洗剤を使わずにお湯だけでここまできれいになったものです!
さて、完全に乾きました。
この後、本当は洗剤を使ってさらに洗浄すればもっときれいになります。
ですが、これでも十分満足してもらえるのであえてここでとめました。
他にもたくさんやることがあり、仕事時間は限られているので…
ハウスクリーニングの時短のために心がけていること
先ほどのお部屋は空室で次に新しい入居者が入ることになるので、雑な仕上がりでは帰れません。
仕上がり品質を担保しながらも、作業時間は短縮したい…
そのために過去に書いた記事をここでご紹介します。
【ハウスクリーニング】作業効率アップ・時短のポイント2つを仕事経験から紹介
部屋全体の清掃を時短するためのポイントは、作業順序と不要な物を部屋に置かずすっきりした状態をキープする事だと30年の経験から思いました。
まだ記事にしていませんが、もう一つのポイントは部屋中に付着している内装後のノリ跡の除去です。
ドア、クローゼット、ブレーカー、スイッチ類、エアコンドレンの化粧、フローリングなどあらゆる場所にノリが付着。
この作業が手早くできれば、作業時間に大きく差が出ます。
今のところ、台所用の中性洗剤を含めたスプレーを噴霧して、手のひらサイズのメラミンスポンジとダイソーなどで売っているこげ取りスポンジで軽くこすって拭き上げるのが一番効率的と思っていますが、またあらためて記事にしたいと思います。
では今回はこの辺で。
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終わりに
滑らないのために張ってある凹凸タイプのベランダの床。
なぜかコンクリートの床より汚れが溜まりやすい。
気がついたら、排気汚れで真っ黒。
でも、落ち着いてください。
簡単にきれいになりますから。
事前に熱めのお湯をバケツに準備して、ベランダの表面の汚れを掃除機で吸い上げ、濡らす前に茶色スコッチでスコッチが汚くなるくらいこすって汚れに傷をつける。
後は、少しずつお湯を流しながらスコッチでなでて、全体の汚れがごっそり浮いたらホースの水で流すだけです。簡単。
少しでも参考になれば幸いです。
最後に、なかなかしぶといお風呂場のゴムパッキンについた気持ち悪い黒カビを落とした体験レポの記事を紹介して終わりにします。
パッキンの黒カビ→カビキラー+梱包テープ密着で5時間(体験レポ)
では。
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