新聞集金→嫌にならないコツは友好的なお客と少しの会話する余裕

毎月の集金業務で、こんな悩みを抱えていませんか?

  • 「またお釣りがない!」 1万円札を出されると千円札と100円玉が足りなくなる…

  • 「時給換算すると割に合わない… 続ける意味はあるのだろうか?」

筆者である私も、この仕事を30年以上続けてきました。特にクレカ払いが主流になり、訪問集金件数が減る中で、残った業務を「面倒くさい」「労力の割に合わない」と感じるのは当然のことです。

しかし、たどり着いた結論は、集金業務を「事務的な作業」として割り切るのをやめ、「友好的なお客との会話」を最高の報酬とすることでした。

この記事で提案する「嫌にならないコツ」と「少しの会話をする余裕」は、あなたの集金ルートを「ストレス源」から「楽しみな散歩コース」へと変えます。

最大のストレスであるお釣りの問題解消法と、集金が楽しくなるマインドセットを、ぜひ取り入れてみてください。


B. マインドセット編:仕事を「お小遣い」に変える3つの視点

 

ストレスを減らし、集金を継続するためには、まずお金の対価だけで評価するのをやめる必要があります。

給料は「おまけ」「お小遣い」と考えることで、心の負担を軽くしましょう。

1. 時間の価値を「散歩・健康」で再評価する

 

あなたが費やしている時間は、集金業務の時間であると同時に、健康のためのウォーキングの時間でもあります。

「今月は集金で〇〇歩歩いた!」と集計してみてください。

ジム代や運動時間を作るコストを考えれば、集金は**「健康維持に貢献しつつ、お小遣いがもらえる」**非常に効率的な活動です。

時間が割かれるのは事実ですが、「散歩してお金がもらえる」と思うと得した気分になります。

2. 文句の多い客は激減したという現実

 

訪問集金が残っているお客さんは、クレカ払いや口座振替ではなく、「集金人が来てくれること」を選んでいます。

これは、あなたという人間との交流を楽しみにしている、フレンドリーな方が多いという証拠です。

かつて文句の多かった層は、ほとんどが非訪問の決済方法に移行しました。

残ったお客さんとの交流を、むしろ「貴重な社会との接点」として楽しむ余裕を持ちましょう。

3. 給料は「おまけ」、楽しさを「主軸」に

 

一歩気になりだすと、「毎月何時間集金に費やしているのか、時間給に直すと割に合うのか…」と考え、「こんなの割に合わない!」というネガティブな結果に至ります。

しかし、大切なのはいかに楽しんで仕事をできるかです。

集金業務を、「散歩+交流+お小遣い」のセットとして捉え直しましょう。


C. 実務編①:最大のストレス源「お釣り」問題を完全解決する裏ワザ

 

お釣りの準備は、集金業務の最大のデメリットです。

特に1万円札を出された時に「百円玉がない!」と焦る状況を解消しましょう。

自腹を切らずに、効率よく小銭を確保する「3大テクニック」を紹介します。

1. 自動販売機テクニックで100円玉を増やす

 

集金ルートにある自動販売機を戦略的に活用します。

例えば、130円のミネラルウォーターを1,000円札で購入すれば、870円のお釣りが戻ってきます。

  • 狙い: 100円玉と50円玉を効率よく入手する。

  • 注意点: 不要な買い物は避け、必要な飲み物だけを購入すること。最小限の出費で最大限の100円玉を確保しましょう。

2. 銀行の両替機を「週1回」と決める

 

両替のタイミングを「集金が多い曜日の前日」など週に一度と決め、ルーティン化することで、毎日の負担を減らします。手数料がかかる場合もあるため、両替の頻度自体を減らす工夫が重要です。

3. 集金用財布の「最低準備枚数」ルール

 

お釣り用のお札と小銭は、常に一定数を保つようにしましょう。

集金前にお客さんの数や集金額をざっくり把握し、この「最低準備枚数」から不足する場合は両替する、という習慣をつけましょう。

種類 最低準備枚数(目安) 備考
千円札 常に10枚 4,900円などのお釣りに多用
五千円札 常に2枚 1万円札からのお釣りに備える
100円玉 常に20枚 お釣りのコアとなる小銭

小銭を種類別に分けられるコインケースやポーチを活用すると、お釣り間違いを防げます。


D. 実務編②:フレンドリーなお客と関係を築く「会話のひと工夫」

 

集金とはこういう業務なので、客と目を合わせず仕事をさっさと済ますのは逆効果です。

絶対に割に合わないという結論に至ります。

集金を続けるには、お客さんと会話するくらいの余裕を持ちましょう。

会話は「お釣りの準備」に繋がる最高の投資です。

1. 導入の一言で「人」として接する

 

集金バッグを出す前に、まず相手を気遣う一言をかけます。これが事務的な雰囲気を和らげる第一歩です。

  • (例)「〇〇さん、気持ちの良い天気ですね。いつもありがとうございます。」

  • (例)(雨の日)「今日はお足元の悪い中、ありがとうございます。濡れていませんか?」

2. 会話を広げる「地域フック」の活用

 

事務的な会話の後に、新聞とは関係のない、身近な話題を1つ加えることで、相手の関心を引きます。

  • (例文)「〇〇さん、この前の地域のお祭り、賑わっていましたね」「この辺りは桜が綺麗ですね」

  • (例文)「最近、朝晩冷えますね。どうぞお体にお気をつけて。」

政治や宗教などのデリケートな話題は避け、お客さんが関心を持ちやすい身近な話題を選びましょう。

3. 【体験談】心遣いを見せてくれたお客さん

 

以前、4,900円の支払いに対して、あえて「千円札4枚と100円玉9枚」を用意してくださった80代の女性客がいらっしゃいました。

女性客は、「この値段だったら、お釣りで100円玉がなくなって大変でしょう?

これで少なくとも9件はカバーして。」とおっしゃいました。

この方は、訪問集金を楽しみにしているからこそ、集金人が困らないよう配慮してくださったのです。文句の多い客がいる中で(この頃はほとんどいませんが)、こんなお客がいるのも集金業務の醍醐味です。

会話を通して人間関係が築ければ、このような温かい交流が生まれ、「割に合わない」という感覚は消えていきます。


E. 継続の極意:業務を楽しみに変える「余裕」の作り方

 

どんな仕事にも言えるかもしれませんが、いかに短時間の労力でいいお金をもらえるかなど、対価のことばかり考えているようでは長続きしません。

いかに楽しんで仕事をできるか、相手に喜んでいただけるかが仕事継続の鍵だとあらためて思いました。

集金業務は、労力の割に給料が安いというデメリットはありますが、今時は思っているほど気難しいお客はいません。

フレンドリーなお客と会話を楽しみつつ、散歩に出かけてお小遣いがもらえると思えるなら、非常にやりがいのある仕事になるのではないでしょうか。


F. 終わりに

 

集金業務を続けるかどうかでお悩みの方に、この体験談と具体的なコツが、エンタメ感覚で癒しになれば幸いです。

次回は、なかなか留守がちなお客をどう攻めていけばいいのか、体験からお話ししたいと思います。

 

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