Waxを塗ってから1回も剥離をせずに20年以上経過した床は、このような状態になっていますよね。
半年に一度、高速回転のバフマシンで磨きテカらしていますが、とても黒汚い。
これを綺麗にするには、手間がかかりますがWax剥離が無難でしょう。ポリッシャー洗浄では、頑張っても多分ムラムラになるからです。
剥離作業をするのに、床面積は結構狭いので道具を色々持ち込みたくありません。
大きな道具は結構作業の邪魔になるので…
という気持ちから、ポリッシャーやバキュームはなくてもWax剥離はいけんじゃね?と考えて、試してみました。
この記事では、その作業中の様子を書いてみますが、結論から言えば、ポリッシャーやバキュームは必須アイテムではないかな、と思いました。
では、本題。
こういうマンションの床の剥離をするのに一番気をつけたいのは、住人が通行する時です。
剥離剤はツルッと足を滑らせるので…下手したら、こけた人は骨折します。
そうなると事故という作業以前の問題が発生するので、作業人以外に住人の通行を見守る人を設けた方がいいでしょう。
絶えず通行できる道を設けて、人が通ると、タオルを渡したりして通行を見守るためです。
思いもよらない時に宅配人が訪れたりする時も同様に、通り道を作ってあげる必要があります。なので、結構作業効率が落ちますね。
まあ、仕方ないか…安全第一なので。
さて、廊下の右半分に剥離剤を塗りました。左側半分に人の通路を確保しつつ。
ちょっとだけ水でふやかして擦ると、Waxがみるみる溶けてきました。
元々の床の顔色が見えてきましたね。
そして、さらにもうちょっと水でふやかして、はげたWaxをかき集めるとこんな感じ。
セオリーなら、この後、ポリッシャーで水洗いをするのですが…
今回はそうしませんでした。ポリッシャーなしで剥離作業ができるか試すために。
その代わりに、この後バケツを2つ用意して、一方に水を溜めて、奥からその水を撒きながらかなたわしで擦って、雑巾でその汚水を拭き取ります。もう一方のバケツの水を含ませた別の雑巾でさらに拭き上げると、だいたい綺麗になっています。
その後、扇風機かファンを使うと作業後の水分の乾燥が早いです。
※ある意味でハウスクリーニングのフローリングWax剥離の作業と似ているかも。
この時に隅や角を手作業で決めてしっかり決めます。隅がきちんと決まっているかどうかで仕上がりの評価が決まるからです。
かがみ込んでの作業は結構きついですが… ここは妥協せずに。
さて、1回でできる作業面積は限られているので、地道にこの作業を繰り返します。
こうするなら、左側に汚水が飛び散るのを防げるので、通路を確保することができるので、作業に専念しやすいです。
ポリッシャーやらバキュームやら、いっぱい機械を持ってくると、整理がもう大変で本来の作業以外にエネルギーが奪われる… 皮肉ですね。こういう狭い現場は。
そういう理由で、必要なコンパクトな道具だけで作業できるなら、こういう時はかえってやりやすいと思いました。
さて、右半分が終われば、左半分も同じ作業します。
左半分もだいたい終わったら、もう一度、剥離した床全面を濡れたタオルで拭いていきます。そうするとほぼ綺麗になりました!
そして、床全面を同じ作業を繰り返していきます。
その後、Waxを2回塗ったらこんな感じになりました。
これはファンでWaxを乾燥させた後の写真です。
最初の状態よりだいぶ綺麗になったのがお分かりでしょうか。
通行した住人からも「ピカピカになりましたね。ありがとうございます。」と言って感謝されました。嬉しいものですね。やりがいがありました。
結局のところ同僚と2人で作業しましたが、結局ポリッシャーやバキュームは使いませんでした。
ただし、別の場所で汚くなった雑巾やバケツをこまめに洗う必要があります。
その対策として、1人が床作業している間に、もう1人が汚れたものを綺麗にするという連携が、効率よく作業する上で大切だな、と思いました。
作業時間はだいたい半日です。
ちょっと時間がかかっていますが、いつ人が通行するかわからないという状況だったので仕方ないと割り切っています。
とにかく安全第一なので。
ということで、状況によってはWax剥離作業にポリッシャーやバキュームは必須アイテムではないと感じました。
大きな道具がなくても作業はできます。
とはいえ、それらの道具はもう必要ないという話ではありませ。できるならポリッシャー等は使った方が作業が楽で早いでしょう。
あくまでも、通行人を完全に制御できず、狭い現場ならその方がいいかもしれない、と捉えていただければ幸いです。
最後に関連記事を紹介して終えたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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