ビジネスシーンや友人との間で、相手にお願いしたことを「まだかな?」と催促したい場面はよくありますよね。
でも、日本語でも難しい催促を、英語でどう伝えたらいいか悩んだことはありませんか?
今回は、相手との関係性を壊さずに、自然に使える便利なフレーズを3つのパターンに分けてご紹介します。
と、このように英語のプロのような書き方をしていますが、実は私は英語学習者です。でも学んだことを記事にまとめることや学習者目線も少しはお役には立てると思います。同じことでお困りの方はご覧ください。
ちなみに前回はこんなことを書きました。
もう「どれ?」で迷わない!「Which of the 数字〜」マスターへの道
では本題。
パターン1:やんわりと「念のため」と伝える
メールでも使える「As a reminder」は少し丁寧すぎると感じるかもしれません。
※実は、この記事の投稿のきっかけとして、メールで催促する方法についても学びました。それは後述します。それよりもできるだけ会話向けの内容を書きたかったのでこのような始まりになりました。
しかしながら、会話ではもっとシンプルに「Just…」を使うのがネイティブ流。
例文を挙げると、
- Just a quick reminder, the deadline for the invitations is next Friday.
- (ちょっとしたリマインダーなんだけど、招待状の締め切りは来週の金曜日だよ。)「Just a quick reminder」は、相手にプレッシャーをかけず、軽く思い出させるニュアンスです。
- I’m just following up on the invitation request.
- (招待状の依頼について、確認の連絡です。)「I’m just following up on…」は「〜の件で確認しているところです」という意味で、ビジネスで非常によく使われる丁寧なフレーズです。
パターン2:「〜はいつ頃になりそう?」と相手の状況を尋ねる
相手の状況を気遣いつつ、進捗を確認したいときに使える便利な質問フレーズです。
- When can I expect your request?
- (あなたの依頼はいつ頃になりそうですか?)「expect(期待する)」を使うことで、「いつ頃もらえるか教えてほしい」という気持ちを丁寧に伝えます。
なかなか婉曲表現ですね… 頭を使うなあ…
こちらはもうちょい直接的。
- Do you know when you’ll be able to send that over?
- (いつ頃送っていただけそうか分かりますか?)「Do you know when…」は「いつか分かりますか?」と相手に判断を委ねる形なので、プレッシャーを与えにくいです。
knowは「知る」だけではないですね。詳細はこちら。
「知っている」だけじゃない!「know」を「わかった」と訳すと自然になる理由
パターン3:よりカジュアルな場面で使える表現
同僚や親しい友人に対しては、もっとフランクに尋ねても大丈夫です。
- How are things going with the invitations?
- (招待状の件、どう進んでいる?)「How are things going with…」は、状況を尋ねるカジュアルな質問です。
- Any updates on the invitation request?
- (招待状の件、何か進展あった?)「Any updates?」は「何か新しい情報ある?」という意味で、とても簡潔で使いやすい表現です。
※「Any updates?」は特に、以下のような場面で活躍します。
- プロジェクトの進捗確認
- 上司や同僚に、「例のプロジェクト、何か進展ありましたか?」と尋ねる時。
- 知人との共通の話題
- 久しぶりに会った友人に、「例の件、何か新しい話あった?」と尋ねる時。
- 個人的なお願い事の確認
- 誰かに頼んでいた用事について、「あれ、どうなった?」と尋ねる時。
「Any updates?」は、相手に「状況を教えてほしい」という意図を、とてもシンプルでフランクな形で伝えられます。
そして使い方も簡単!
もし、さらに丁寧に尋ねたい場合は、少し言葉を付け加えるだけでOK。
- Do you have any updates on the project?
- (プロジェクトに関して何か進捗はありますか?)
- Just wanted to check if there are any updates.
- (何か進捗があったか確認したかっただけです。)
※補足 この文の主語は省略されていますが、話している自分自身(I)が主語であることは文脈から明らかで、本来であれば以下のように表現するのが文法的に正しい形です。
I just wanted to check if there are any updates.
(ただ、何か進捗があるか確認したかっただけです。)
◆なぜ主語を省略するのか?
英語では、特に口語表現や非公式な文章において、文の冒頭にある主語(I)や助動詞を省略することがよくあります。これは、より簡潔で自然な話し方にするためです。
例えば、以下のようなフレーズも同様に主語が省略されています。
(I) Got it.
(分かりました。)
(I) Hope you have a great day.
(良い一日を。)
(I’m) Looking forward to seeing you.
(会うのを楽しみにしています。)
「Just wanted to…」もこのパターンの一つで、「I」を省略することで、よりソフトでカジュアルな印象を与え、相手へのプレッシャーを軽減する効果があります。
It’sやI’mなどの主語の省略が分かると英語がもっと身近に!
このように、様々な状況に合わせて応用できますね。
では、メールで催促する時には、もうちょっとフォーマルに。
メールで催促する時の2パターン
◆オプション1:丁寧でフォーマルな表現
“As a reminder, please submit your invitation requests by Friday, August 29, 2025. We have not yet received a request from you, so please let us know how many you will need.”
この文章のポイントは「As a reminder」と「We have not yet received a request」です。
As a reminder,
日本語の「念のため、〜のお知らせです」に近く、相手にプレッシャーを与えることなく、やんわりと注意を促すことができます。上司やクライアントなど、目上の人や社外の人へのメールに最適です。
We have not yet received a request…
「まだ受け取っていません」という事実を丁寧に述べる表現です。「忘れていますよ」と直接的に指摘するのではなく、あくまで状況を伝えているため、よりフォーマルな印象を与えます。
◆オプション2:少し直接的で簡潔な表現
“We’re writing to remind you that the deadline for invitation requests is Friday, August 29, 2025. We have not received your request yet, so please send us the number you require.”
こちらの文章は「We’re writing to remind you」と「The deadline is…」が特徴です。
We’re writing to remind you that…
「〜のお知らせをするためにメールしています」という意味で、よりストレートに本題に入ります。丁寧さを保ちつつも、簡潔に用件を伝えたいときに便利です。
The deadline for… is…
「〜の締め切りは〜です」と、期日を明確に伝える表現です。「As a reminder」よりも、より強い「締め切り」のニュアンスが含まれます。
では記事全体をまとめます。
まとめ
会話での催促は、メールよりも相手との関係性や場の空気を読むことが大切。
まとめてずし
| フレーズ | ニュアンス | 主な用途 |
| Just a quick reminder,… | やんわりと伝える | ビジネス、ややフォーマルな場 |
| When can I expect…? | 相手の状況を尋ねる | ビジネス、ややカジュアルな場 |
| How are things going…? | カジュアルに尋ねる | 同僚、友人、インフォーマルな場 |
これらのフレーズを使い分ければ、相手を不快にさせることなく、スマートに催促できるようになります。
ぜひ、次回の英会話で試してマスターしていきましょう。
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