今となっては常識ですが、自転車は車両なので原則として車道を走るように決められています。
ですが、私の地域では自転車が普通に歩道を走っているし、走り方も無茶苦茶。歩行者からすればぶつけられそうで怖くて仕方がない… と友人が強く言ってきたのがこの記事を書きたくなったきっかけです。
その友人は自転車には乗りません。70代の男性で専ら歩きです。そしてこう言います。
「法律は基本的に強者が力で弱者を虐げることがないようにするためにある。歩道の場合、強者は自転車で弱者は歩行者。バイクや自動車が通ることはない。自動車は取り締まりが厳しくなっているので、マナーが悪いのはだいぶ減ったが自転車は取り締まりが緩いから、マナーがどんどん悪くなっている」
このコメントには同意します。
ですが、逆に私は自転車が便利で手軽な交通手段と考えているので、厳密に法律にとらわれるすぎると息苦しくて自転車のメリットがなくなる…
それで、あらためて調べてみました。自分がスッキリ堂々と自転車に乗るためにも!
そういうことなので、この記事の内容は自転車に乗る人なら何年も前からすでに常識となっていることであることをご承知いただければ嬉しく思います。
ところで、ちょっと前までこんな光景はありませんでしたか?
70歳くらいのおっさんが歩道を歩いていて、自転車が通行する度に「おい、自転車は歩道通るなよ!車道走るように法律で決められているやろ!」と大声で言いまくっているシーン。
もちろん、自転車の人はその人を避けるように走り、その人が言っていることは知らんぷりして誰も反論するなど相手にしていませんでしたが…
反論すると言い争いになるのは火を見るより明らか!なので皆さん賢明な行動をとっています。そんな無駄なことに貴重な時間を費やしてられません。だから、側で見ていてクスクス笑えたわけです。
それにしても、その人は本当にちゃんと法律を知っているのでしょうかね? 交通法の文言の一部だけを切り取って「自転車は歩道を通ったらダメ!」と言っているのでは?
お年寄りにあるあるの現象かもしれません。厳しい失礼しました。
では本題。
下の写真は警視庁の公式サイトの「自転車安全利用五則」の一部です。
「車道が原則、左側を通行、歩道は例外、歩行者を優先」の歩道は例外のページです。
おお、この4つの言葉だけで結構スッキリしました!
原則として自転車は車道を走るんだけど、歩道を通行する場合もあることが示唆されているからです。
どんな場合に、自転車は歩道を通行する?
一つは、こうあります。
13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者、身体の不自由な人が自転車を運転しているとき。
わかりました。子どもやお年寄りは無理に車道を走らなくていいのですね。
そりゃそうだわ〜 子どもが車道走ったら、本当に余計危ない。何かのことでこけて車に跳ねられたら元も子もない。ちょっと考えたらわかることですね。
とはいえ、今回はそれが話の争点ではなく、普通の大人が自転車で通行する時の話。
二つ目にこうあります。
道路工事や連続した駐車車両などのために車道の左側部分を通行するのが困難な場所を通行する場合や、著しく自動車の通行量が多く、かつ、車道の幅が狭いなどのために、追越しをしようとする自動車などの接触事故の危険性がある場合など、普通自転車の通行の安全を確保するためにやむを得ないと認められるとき。
一言で言えば、「車道の状況が自転車通行の安全の観点から極めて危険な時は歩道を通りなさい」と理解しました。
例えばこのような場合です。
- 道路工事や連続した駐車車両などのために車道の左側部分を通行するのが困難
- 自動車の通行量が多く、車道の幅が狭いなどのために追い越しをしようとする自動車の接触事故の危険性がある
率直なところ自転車で走る時に狭い車道を走るのは怖いです。なので、そういう場合は普通に歩道を走っていました。
実際に、自転車は原則車道を走るということで狭い車道の左側を自転車で走っていましたが、車と同じ速度で走ることができず、後の車が「お願いだからどいてほしい」と言わんばかりについてきます。このような状況で必死にペダルを漕ぐのはなんとしんどいことか…
それはもうやめることにしました。子どもでなくても何かのことでタイヤが滑ってこけたりするとどうなるか?
車にひかれてしまいます。… 明らかに命の危険がある
私の住んでいる大阪府の北摂地域は車道が狭いところが多いです。だから多くの自転車が歩道を通行しています。明確に公言されていませんが、「安全を確保するためにやむを得ないと認められる」と解してですが。それでいいのですよね。
ただし、自転車が歩道を通行することになるので、強者は自転車、弱者は歩行者になります。
そこで、「歩道は歩行者が優先」になることを覚えておかなければなりません。言い換えると、歩行者に道を譲らなければならないということ。
法律文を引用します。
自転車が歩道を通行する場合は、車道寄りの部分を徐行しなければなりません。歩行者の通行を妨げるような場合は一時停止しなければなりません。
歩行者の通行を妨げる場合は、止まって道を譲る。それは今までもそうしていました。
しかし、原則として車道寄りをゆっくり走るということは意識していなかったので、今後は意識します。
これは私が悪かった体験ですが、ちょっと幅がある歩道で、歩行者と私の自転車が十分すれ違うことができると思ってノンストップで通行したことがあります。その時に歩行者から怒られました!
一瞬不愉快になりましたが、歩道では歩行者に優先権があるので、すれ違う時は「歩行者に道をお譲りします」という姿勢を見せなければいけませんね。すみませんでした。接触事故にならなくてよかったと思うようにします。
余談になりますが、歩道がない道で自転車で右折しようとした時に道の右側(インコース)を曲がろうとしたことがあります。よく通る道ですが、逆からの自転車とぶつかりそうになり、「危ないですよ」と怒られたことがありました。
自転車は左側通行が原則なので、この時も私が悪かったのですが、自転車で道をフラフラと走ったり、右に行ったり左に行ったりは危ないですね。今後はこの点も気をつけます。
そういうわけで、
「自転車は歩道は通るな」と言われたら、その発言は無視します。子どもやお年寄りなど、そして車道の状況が自転車通行が安全ではない例外的な要素があるからです。
ですが、歩道ではそのように言う歩行者は優先権があるので、自転車に乗っている自分が降りて歩行者になるか、その人に譲る仕草を見せるようにして、不毛な言い争いを避けるようにもしたいと思います。
道では原則左側通行、歩道では車道側通行ですね。
ということで、このように言語化することでスッキリしました! 快適な自転車ライフを楽しめるのでよかったです。
このことから感じたのは、何事もモヤモヤしたら言語化するのは良いことですね。モヤモヤがスッキリします。
皆さんにとって常識的な内容でしたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
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