はじめに
洗濯機を置いてある下の洗濯板については、通常入居者はほとんど清掃しないと思います。
見えない部分なので。
でも、引っ越した後は大抵の場合これくらいは汚れているでしょう。
ハウスクリーニングの作業で一見と労力がかかりそうに見えますが、実際にはそんなことはありません。
きれいに見えても、汚くてもそれほど作業労力に違いはないですね。
基本的な汚れの落とし方を知っていればのお話です。
今回はそんなお話です。
スポンサーリンク
まずは濡らす前に表面の汚れを回収する
キッチンや風呂場、窓ガラスやベランダなど、どの掃除でもいきなりホースで水を濡らすのはよくないです。
一見、最初から水をかけてジャバジャバ洗う方が楽そうですが…
まずは表面に浮いている邪魔な汚れという物体を取り除いた方が、下の方のしぶとい汚れを洗剤でやっつけたい時に効果が高くなるからです。
因みにベランダの床を洗浄する時も同様で、表面上のゴミの回収という濡らす前の処理をしておいた方が、一見手間に見えますが後で楽になります。詳細は下記の記事をご欄ください。
凹凸のあるベランダの真っ黒な汚れ→熱めのお湯とスコッチで簡単にキレイに!
さて、表面上の汚れを回収しました。
次はどうする?
次に排水の部品を全て取り外して洗う
次は、排水の部分の部品を全て取り外します。
ハウスクリーニングに従事している人なら取り外しはお手のものでしょう。
多分、バケツに水を入れて、キッチンブリーチなどの安い漂白剤をいきなり漬け込む方が多いと思いますが、
ここでも、面倒に思えますが、キッチンなどに部品を全部持っていき水道の水でブラシやこげとりスポンジで軽く落とせる汚れは全て除去し、
それから、カビキラースプレーをたっぷり噴霧します。
ここで、カビキラー節約のために少ない量のカビキラーをハケで伸ばして全体に塗り広げてみましたが、もったいなく思えますが、たっぷり噴霧した方がきれいになりました。
そして、洗濯板に戻ります。
スポンサーリンク
次に、台所用洗剤を含めた水のスプレーをたっぷりかけまくる
ここで、途中経過の状態の写真があればわかりやすいですが、すみません、取るのを忘れていました。
台所用洗剤を含めた水のスプレーをたっぷりかけまくります。
その前に!先ほどの洗濯板の場合はなぜか隅にテープがいっぱい付いていたのでそれを剥がしました。普通はその必要はないのですが。
そして、ホースの水で流しながらこげとりスポンジでこすりながら洗っていくと、9割以上の汚れが取れていきます。
洗濯機を置いた黒いゴム跡が強敵ですが、この時に硬めのスコッチでこすり落とします。傷がつくのを恐れず結構強めにです。
そうすると、表面の汚れは全て取れている状態になります。
それから隅の白いパッキンのところだけ、線上にカビキラーを噴霧して5分ほど置いて、こすりながら水を流せば真っ白に!
先ほど洗った排水の部品を取り付ければ、このようにきれいになります。写真では洗面台も入っていますが、先ほどと同じ洗濯板です。これだけなれば十分!
所要時間は15分ほどです。
以前は、いきなり全部にカビキラーを噴霧してつけていましたがそれはやめました。
自分の体に良くないので…
以前は全部にカビキラーを噴霧しまくっていた
最近まで、作業時短のためにこの部屋にあるものや、お風呂場、トイレなどの水回りは最初に全部カビキラーで漂白していました。
その方が面倒ではなく、作業時短になると思っていたので。
ところが、自分の作業着を無駄に漂白してしまったり、その部屋に入っただけで目が痛くなることに気づきました。
ゴーグルをすると曇って見えにくいし…
それで、先ほどの洗面台の最初の状態はこのように結構汚れていたのですが…
気持ちよく生活するために、もうちょっときれいに使ったら〜、と言いたくなります。
それは堪えて、この洗面台も先ほどと同じようにいきなりカビキラーをたっぷり噴霧するのではなく、リスクを抑えるために必要最小限にしようと思いました。
まずはざっくり水洗い、続いて中性洗剤、それでも落ちないところはカビキラー
ハンドソープを置く台など、取り外せる物は全部取り外してまずはキッチンで水洗い。
本体はいきなり台所用洗剤スプレーをたっぷり噴霧してホースで洗う。
この時に注意:コンセントにテープを貼って養生しておかないと、コンセント穴に水が入り込んで後で面倒なことに!
万一、この養生を忘れて穴に水が入り込んだなら下記の記事をご覧ください。
洗面台のコンセントの穴にホースの水が入るとどうなるか?(ハウスクリーニング)
洗面台の洗い場はよく汚れているので、こげとりスポンジ、メラミンスポンジ、ブラシでよく洗う必要があると思います。
パッとしなければジフなどの研磨剤でさらに磨く
それから水道やシャワー(裏側も含めて)たっぷりカビキラーをつけて5分おいてブラシとメラミンスポンジでこする
それで、ほぼきれいになります。
さて、取り外したパーツは意外に水洗いでも結構落ちます。
でもサビや、ベタベタした汚れは水だけでは落ちないので、先ほどのスプレーでたっぷりかけます。
それで洗うと、9割ほどきれいになるのですが、なんとなくパッとしない…
それで、中の角を重点的にカビキラーを噴霧して全体にハケで馴染ませるときれいに白くなっていきました。
ちょっと手間ですが、カビキラーの量も適量ですみ、自分への害も最小限に済むと思います。
もちろん、窓を開けて換気しながらです。
他の箇所の清掃にも時間を取りたいので、全部で20〜30分ほどの作業時間に抑えたいところですね。というか、急がなくても通常はこれくらいの時間で終わるでしょう。
では今回はこの辺りで。
スポンサーリンク
終わりに
ハウスクリーニングの空室現場で洗濯板や洗面台は絶対に汚れていますよね。
前の入居者によっては洗面台が多少きれいなこともありますが、きれいでも汚くても作業手順や労力は大きく変わらないと思います。
汚れの落とし方の工程が決まっているからです。
- まずは、濡らす前にざっくり表面の汚れを回収。
- 続いて、優しい中性洗剤でホースの水でブラシとスポンジでこする。
- それでも落ちない汚れやカビにはたっぷりとカビキラーをつけて5分。
これで、きれいな仕上がりになります。
最後に、ハウスクリーニング歴30年の経験から、お客に満足のいく仕上がりのレベルを担保しつつ作業時短のコツやポイントを書いた記事を紹介して終えたいと思います。
【ハウスクリーニング】作業効率アップ・時短のポイント2つを仕事経験から紹介
ポイントを一言で言えば、段取りと二度手間をいかに省くかですね。
参考になれば幸いです。
では。
コメント