ハウスクリーニングの作業者の方へ
このようなお風呂場の石材の壁の鱗状の汚れに悩まされませんか?
写真のバスルームは、大阪市心斎橋にあるタワーマンションの35階の部屋です。最上階の部屋で、なんとお家賃は月100万円。なので入口のドアは透明で手前に洗面台があり、洗面台に入る普通のドアに鍵がついていて、他の人が入れない構造になっています。
近年の10階以上あるマンションの最上階の部屋の構造の傾向ですね。
ところが、ハウスクリーニング業者としては大変悩まされます。
なぜなら、壁に簡単に取れないような鱗状の汚れがあったり、ひどい時には透明な入り口ガラスにも鱗状の汚れがこびりついている状態。
お家賃が高いだけに取れないとは言い訳できず、かと言って下手に擦りすぎると傷がついて弁償。
正直嫌ですね。できれば避けたい… でもそうも言えない。
では、どうすればいいのかというのがこの記事の本題です。
結論から先に言えば、通常のハウスクリーニングの洗剤や道具ではまず無理でしょう。電動工具が必要になります。
関連記事→【風呂の鏡のウロコ】酸性洗剤&流水しながらカッター刃でOK!
今までは、「これはもう落ちません。」と言って断っていましたが、落ちないと言ってしまうと間違いです。電動工具を使うと綺麗になるからです。
ただし、通常のハウスクリーニングの料金では全然採算合わないので、別途作業の料金を交渉することをおすすめします。
さて、通常の作業では落ちない問題の壁の状態はこれです。
少し分かりにくにいのですが、左の青い方を拡大してみていただくと白い鱗状の汚れが見えます。
これは固くこびりついた汚れですが、酸性の洗剤とカッターで削るなどの手作業でももうちょっとマシになります。
ところが、赤い丸の中の鱗状に見える鱗状のものは、電動工具を使わないと綺麗にできません。逆に言えば電動工具を使えば綺麗になります。
えっ、電動工具なんか下手に使ったら傷傷にならない?
傷なんかついたら改悪、場合によっては弁償のリスクがあるのでは?
と思われるかもしれません。事実、わたしもそう思いましたから。
でも、(多分)大丈夫です。わたしが試行錯誤してその中で一番良かったと思われる下記の通りやれば。
と言っても、わたしの場合にはうまくいきましたが、全ての場合にお約束できる保証は致しかねますので、参考程度にご覧ください。ちょっと使うものを変えるなどトライ&エラーしてみてもいいかもしれませんね。
お手数ですが、もう一度上にスクロールして最初の写真をご覧下さい。
電動工具を二つ試したのですが、写真の上の方に見えるコード付きのハンドポリッシャーと下の方に見える充電式のドライバーにパッドをつけたものです。
最初は傷をつけるのが怖いのと軽いという理由で、充電式ドライバーに布製の白いパッドをつけて回しました。もちろん、水で濡らして酸性の洗剤を塗布してからです。
ところがほとんど効果が感じられず、バッテリーが仕事にならないほど早くなくなってしまい、すぐにやめました。
充電式ドライバーはこの作業にはおすすめしませんが、他の箇所を磨くのには役立つことがあります。壁だけ磨けばいいわけではないので、他の箇所の磨き方についてはあらためて記事にしたいと思います。
では、この壁はどうするのか。
ハンドポリッシャーを使います。ここで注意を一言。有線のコードが短いので延長コードが必要です。
まず、磨きたい箇所を水で濡らしてジフをまぶします。なぜジフなのか?
このような状態に酸性の洗剤はほとんど効果が感じられず、実際に研磨するのでジフのような研磨剤の方が用途に適っているからです。大量に洗剤を消費することと、研磨剤の質よりもポリッシャーの高回転の研磨がポイントなので、安いジフの方が経済的だと思いました。
とはいえ、研磨剤には、百均でもジフよりも研磨力がある多目的クレンザーという名称のものや、ベトコの酸性研磨剤など色々あるのでお試しいただいたらと思います。どれを使っても傷がついてしまう心配はありません。
もう一言、ここが壁に傷をつけない重要なポイントですが、ポリッシャーにつけるパッドは圧倒的に青がおすすめです。
それより硬いのは傷をつける恐れがありますし、赤だとちょっと弱い…
薄緑のエンボストライのものも試しましたが、この材質に効果は感じませんでした。
自分が作業している様子を写真に収めていただきました。
こんな感じで、下の方の壁全面を縦横にゆっくり動かしていきます。
そして、作業後はこのように元々の石材の艶が蘇りピカッとしました。(先程と同じ箇所を撮影)
先程の写真との違いがわかるでしょうか。磨き傷はほぼ見えません。このように磨けば磨くほどもっときれいになりますが、遠くからの見た目で壁全体がピカッとしたのでここでやめました。
最終的にこのような状態になるには、最低3回、おそらくもうちょっと回数を重ねる必要があり、根気がいる作業です。
磨けば磨くほど綺麗になっていくので、どこまでやればいいのか…わからなくなってきます。その辺はキリがないところです。
楽な作業ではありませんが、目に見えて効果があり壁全体がピカッとしてくるので、なれたら誰でもできる専門性のある仕事でやりがいがあります。
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ところで、こういうお風呂場って壁がピカッとしても入り口の透明なガラスが綺麗でなければ、中が綺麗でも、うわ〜綺麗になったとは思えないのが残念です。
この透明ガラスのしぶとい鱗状の汚れは、柔らかい布製のパッドを使うとしても電動工具で磨きをかけると傷がつくのでNGです。
では、どうやって綺麗にするのか?
それについては、またあらためて記事にしたいと思います。
今回はこの辺で終わりにします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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