三菱セゾンの天カセ(2方向)の分解洗浄の難易度は低いかも(体験)

ホテルのロビーや通路には2方向の天カセエアコンを結構見かけます。

本日は、仕事の依頼により、三菱セゾンの天カセエアコン2方向の洗浄を同僚と二人で行いました。

写真でお見せするとこれ。

よく見かける機種ではないでしょうか。

見た感じはそんなに古くはありません。

 

さて、1階のロビーに3機ありました。

かかった時間は2人で9:30から始めて14:00に終了。

この作業が、早いか遅いかの判断はお任せしたいと思います。

天カセのエアコン分解洗浄を専門にしていなくても、何度か経験がある作業者の方なら難易度は低い方の機種だと感じました。

 

では、これからその作業の様子をお伝えしていきます。

 

早速、本体カバーを外しました。

あっ、その前にブレーカーは忘れずに切ってくださいね。

このホテルの場合は、1階のフロント受付の事務室内にありました。

では、それを切って作業開始。

 

カバーは二つに分かれているので、別々に外さなければなりません。

二つを重ねた写真です。

真ん中の黒い配線は、本体の配電基盤とルーバーを繋いでいるコネクタです。

この本体カバーを外す前に、そのコネクタはあらかじめ抜いておく必要があります。

(参考)コネクタを抜く時に自分がしてしまった失敗を過去に記事にしました。よかったらご覧ください。

コネクタ(オス)を抜く時、配線基盤の(メス)まで抜かないようにするコツ

 

そうですね、その後、ネジが6つで止まっているので、それを電動ドライバーで抜いちゃってください。簡単に抜けます。

因みに電動ドライバーは安物はおすすめしません… ネジがうまく回らずなめてしまうので。

電動ドライバー 当たり外れは使ってみないとわからない…

 

そうすると、カバーは外れました。

裏側は結構カビで汚れているのがわかりますね。

だから、外で別に洗うわけですが、コネクタ部分に養生テープを貼っておくことをおすすめします。

コネクタの中に水が入らないようにするためです。

これは案が盲点で忘れやすいので注意。

 

そして、左下の赤丸は、抜きとったネジをまとめて100均で買ったプラスチックケースに収めたものです。

ネジを混ぜてしまって大丈夫なのか?

ある程度、作業回数重ねた人なら、どこについていたネジかは写真を撮らなくてもわかるようになります。

本体カバーのネジ、配電基盤取り付けのネジ、ドレンのネジ、ファンカバーのネジなどだいたい種類分けできるからです。だんだん勘で察しがつくようになってきますので、そんなに心配しなくても大丈夫です。

とはいえ、ネジをなくさないようには要注意ですが。

 

次にドレンを外します。

ドレンは重いので、大きな金具を真ん中と5つぐらいのネジ、角に小さな金具とネジ、合計で8個くらいでついていたかなあ。

普通、ドレンをつけているネジは固い、本当に固いです。

ところが、この機種はそれほど固くなかった、だから他の機種より難易度は高くないのかな、という実感。

 

ドレンを外したら、真ん中のモーターを軸として、ファンが4つついていました。

それぞれのファンに、白いカバーがこんなふうに。

このカバーは、一つ一つにネジがついています。

ネジを外すと、爪で引っかかっているだけなので簡単に取れました。

カバーを取ると、ファンがこんなふうにむき出しになります。

一見綺麗に見えますが、手動で回転させると、パラパラとカビの黒カスが降ってくる…

ゲッ、結構汚れているんだ、これは本体から外して洗った方が綺麗になるのかなあ。そのままでは綺麗にできないかも!と思っていましたが、大丈夫です、これ以上分解しなくても綺麗になりました。

この軸を本体から外すのは難易度が高いです。なので、できればそのまま洗浄。

 

では洗浄開始。

いや、その前に。

まず、写真の赤丸で囲っているのはモーターです。

このモーターだけは、水がかからないように養生すべきです。

バシャバシャ水をかけると、飛沫がモーターにかかってしまうので。

では、どのように養生するのか?

モーターの両サイドの軸に養生テープを巻き付けるだけです。

 

そして、本体に洗浄の汚水が流れていくようカバーをかける。

こんなふうに。

これは、エアコン洗浄カバーで、エアコン本体の四方にゴムで止めるだけ。

止めるだけと言っても、10㎝ほど上に押し込んで止める必要があります。

というのは、それ以下の浅さだと、洗浄中にバシャンと汚い汚水が落ちてくるので。

 

エアコン洗浄カバーは色々ありますが、このようにフリーサイズのゴムをかけるだけのこのカバーはおすすめできます。

なぜなら、シンプルな付け方なので効率いいです。

このカバーの細い管に降る前の水分が黒いのが見えると思います。

洗浄で、汚れはどれほど落ちるのでしょうか。

これだけ濃密な黒い汚れが…

洗剤を噴霧し、数分間つけ置きしてから洗浄機を噴霧すると汚れが綺麗に取れます。

どのように水を流すのか、コツがあって、ファンに向かって真っ直ぐに水をかけることです。

間違っても斜めに水をかけて、モーターを濡らしてしまってはいけません。

水をかけるとファンが回転するので、綺麗になりました!

難易度が高いモーター付きファンの軸を外す、そういう作業者も普通におられるかと思いますが、慣れてないうちは無理に外さなくていいかと。不必要に時間がかかりますし外さなくても十分綺麗になります。

このことも、この記事の三菱天カセエアコンの洗浄が難易度が高くないと感じた要素です。

 

さて、洗浄は終わりました。

いよいよ、カバーをとって、外したネジとパーツの復旧です。

パーツの分解より、取り付け復旧の方が楽なのかな、という印象でした。

ただし、ネジの穴にちゃんとドライバーがしっかり刺さっているのを目視しながらネジを閉めないと、いつまで経ってもネジが空回りしているだけで、なかなかネジがつかないことに気を付けないといけないかなと実感させられました。

本体を支えている時になかなかネジがつかないと重くて仕方ないので…

 

ということで、ある程度作業経験がある方なら、この機種は洗浄する難易度は高くないと思います。

下記のような理由です。

  • ネジがきちんとついている
  • パーツの分解で、配電基盤やモーター軸のファンなど、外さなくていいものもある

 

では、最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

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