作業者のせいではない!エアコンルーバー右軸破損の本当の理由

とある大阪市内の心斎橋の9階建のホテルのお客様は、ほぼ外国人客がです。

因みにこのホテルには、全部でルームエアコンは90台くらいあるかな。

私はそんなホテルのルームエアコン洗浄を1日に3〜4台するわけですが、清掃業者ではどうしようもない特有の問題点に気づきました。

エアコン洗浄する際に、普通はルーバーを取り外すわけですが、どの部屋のエアコンもルーバーの下の右軸の部分がヒビが入っていたり破損している…

つまりここの部分です。

他の部分に不具合はないのに、なぜかここの部分だけが欠けていたりヒビが入ったりです。

今までずっと、以前の洗浄業者が取り付けの時に急ぐあまり、ルーバーを無理矢理モーターにはめ込んだものだと思い込んでいました。

当然、それも十分に考えられるのですが、意外な原因を発見しました!

そんなお話しをしたいと思います。

 

因みに、ルームエアコンの機種は、三菱重工ルームエアコン SRK 28TT 2016年です。

ピントがボケちゃってますが、ここでその表示を写真で開示。

 

その意外な理由の発見に至った背景をまずお話します。

ルーバーが二枚ついている機種は、一枚のものより外しにくくないですか?

一枚もののルーバーなら、真ん中の軸を外し、続いて左を引く抜いてから、右を抜けば終了。簡単です。

ところが、二枚ものは真ん中に軸が二つついていて、それを外すわけですが、一枚ものより、ルーバーを波のようにたわませている時間がどうしても長いので、力余ってルーバーにペキっとヒビが入らないように力加減にコツがいります。

そのようなわけで難易度が高い…

 

体感として上のルーバーと下のルーバーのどちらが外しやすいか?

実はどちらも一緒ではなく、下のルーバーの方が外しやすいんですよね。

なぜか?

下のルーバー方が真ん中のフックの上からの軸が長いので、数ミリ左右に動いてくれるので、少しの力でパカっと取り外しができます。

ところが、上のルーバーはその軸が短いんですよね。

だから固い!

それで、上のルーバーの取り付けの力加減のコツには苦労しています。

下のルーバーはその苦労がないのです。

ただし、下のルーバーに取り付けに関しては下記のような注意事項がありますが…

【エアコンのルーバーの取り外し】試運転で右軸がずれるので注意

 

エアコン洗浄業者がルーバーの取り付けなどの時などに破損させるとすれば、普通に考えて上のルーバーの方が多いはず。

なのに、なぜか、下のルーバーの方が破損しまくっている現状です。

どう考えても不思議?

下のルーバーのその部分だけが異様にもろいのか…

そんなことはないはず…

じゃあなんで?

 

ネットで検索してみました。

すると、こんな説明が。

ルーバーの右が破損するのは、手でルーバーを勢いよく動かしてしまうから。

本来、ルーバーリモコンで動くものです。以前は手動でしたが…

ところが、風が来なくて手で無理矢理動かすと、

ルーバーとくっついているモーターの軸はゆっくりしか回転しないので、

はまっているルーバーの方に負荷がかかり、だんだんヒビ割れができてくるわけです。

 

ということは、いろんな外国人が泊まるルームエアコン。

それも、手の届くところに設置されている。

夏は部屋に入った瞬間、暑すぎですぐエアコンをつける。

風が自分の方にすぐほしい。

エアコンのルーバーの動きはゆっくり。

だから、待ってられなくて反射的にルーバーを無理矢理動かして、自分の方に風が来るようにする。

その繰り返しで、部品は負荷に耐えられなくなりひび割れが生じる。

だから、下のルーバーばっかり傷んでいくんですよね。

今までずっと不思議に思っていたことがすっきりして納得できました。

 

どうすれば、改善されるのか?

結論、清掃業者ではどうにもなりません。

洗浄の際に、部品を丁寧に扱うことはできます。

できることはそれだけ。

 

エアコン設置の際には、簡単に手の届かない高さのところに設置するのが一番の解決策です。

ヒエラルキーコントロールの原理で、そもそも、誰も手動でルーバーを触れないので。

ですが、そうするとフィルターが取り外して洗いにくいというデメリットが生じます。

いちいち脚立が必要になるから。

でも、別にいいやん。

毎日のようにフィルターを洗う必要はないので、その時には面倒でも脚立を立てればそれでしまい。

その方が、エアコンの貴重な部品が破損してストレスを抱えるより、よっぽどいいですよね。

と言っても、設置し直しなんてほぼ不可能なので、事実上解決策はないかな。

「ルーバーを触らないでください」という主旨の注意書きをエアコンのそばに貼ることはできるかもしれません。

しかし、そうしたところで、皮肉なことにお客の大半は外国人なのであまり効果ないかも…

 

少なくとも、ホテル担当の方は気づいていないかもしれないので一言お伝えしておくなら、この部分の破損に関して清掃業者のクレームになることを未然に防げるでしょう。

この出来事の教訓として、

  • 何かの不具合の原因を決めつけてしまっていることが結構あること
  • 意外なところに原因があること
  • 関係者には十分伝えておくことで、こちらのせいにされるのを未然に防げること

を学べました。

 

ホテルなどの壁掛けエアコン洗浄の作業者の方に、専門的お役立ち情報ではありませんが、少しでもお役に立てれば幸いです。

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