先日、「100均のペットボトルスプレーでエアコンファンを洗浄できる」という裏ワザとそのコツをお伝えしました。
【裏ワザ】100均スプレーでエアコンファンを洗浄!失敗しないための3つのコツ
「でも、本当にあの100円の道具で、カビやホコリが洗い流せるの?」
そんな疑問をお持ちのあなたへ。
この記事は、その裏ワザを私(清掃業者)が自宅のエアコンで実際に試した検証レポートです。
養生から洗剤の噴霧、そして100均スプレーでの「すすぎ」まで、全工程を写真付きで詳細に解説します。
特に、汚水の色が示す汚れの状態や、年に一度の洗浄で十分かどうかの判断基準など、プロ目線の考察も公開。
最小限の費用と道具で、エアコン洗浄を成功させましょう!
1. 【最重要】作業前の安全対策と養生の準備
どんな洗浄方法であっても、エアコン掃除で最も大切なのは「安全」と「汚さないこと」です。
1-1. ⚡️ 感電防止:必ずコンセントを抜く
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エアコンは精密機械です。 洗浄前に必ず運転を停止し、ブレーカーを落とすか、コンセントを抜いてください。
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作業中に誤って電源が入ってしまうことによる感電や故障のリスクをゼロにする、絶対的なルールです。
1-2. 💧 汚水受け(養生カバー)を用意する
今回は、水の勢いを使って洗浄するため、汚水が周囲に飛び散らないように徹底した養生が必要です。
今回は、会社で使えなくなったプロ仕様の汚水受けを再利用し、養生テープで壁との隙間を徹底的に固定しました。
汚水が下に垂れないように、排水口もバケツでしっかりと受けます。
2. 洗浄液の噴霧と浸け置き
養生が完了したら、いよいよ洗浄に取り掛かります。
2-1. マジックリンをファンに噴霧
今回は、洗剤としてマジックリンスプレー(または市販のエアコンクリーナー)をたっぷり使用しました。
ファン(送風口の奥にある筒状の部分)を手動でゆっくりと回転させながら、ファン全体に洗剤が均一にかかるように噴霧していきます。
2-2. 浸け置き時間で洗剤を効かせる
洗剤を吹き付けた後、汚れが分解され、浮き上がるまで5分〜10分程度放置します。
ファン全面が洗剤で濡れ、すでに汚水がポタポタと垂れ始めました。

3. 【実証】100均スプレーでの「すすぎ」工程
いよいよ本題の検証です。前回の記事でご紹介した「3つのコツ」を押さえて準備した100均のペットボトルスプレーを使って、洗剤と浮いた汚れを洗い流します。
3-1. ペットボトル1本半でファンを徹底すすぎ
スプレーに水(またはぬるま湯)を入れ、加圧します。加圧ポンプを数回押し、水が勢いよく噴霧できる状態にしたら、ファンに向けて「プシュー!」と水を噴射します。
ファンを手動で回し続けながら、全ての羽根と奥側に勢いよく水を当てていきます。
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検証結果: 100均スプレーは、ホースの弱い版のようなイメージで、ピンポイントに水を当てて汚れを押し流すという役割を十分に果たせました。水の量も微調整しやすく、過剰に水を使いすぎる心配がありません。
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使用水量: 今回の検証では、ファン全体をしっかりすすぐのに、約1.0L(ペットボトル1本半)で完了しました。
このように100均ペットボトル油圧式スプレーで、ファン全面をたっぷりすすぎます。プシューと。

水の量はペットボトル1本半使いました。すすげばすすぐだけ綺麗になります。
写真では分かりにくいですが、すすいだ後はこんな感じになりました。

汚れはほとんど残っていません。
4. 【プロの考察】汚水の色で分かること
洗浄後、養生カバーに溜まった汚水を確認しました。

今回の汚水は、強いカビ汚れによる真っ黒な汚水ではなく、薄い黄色〜茶色でした。
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(悪い例)真っ黒な汚水: 大量のカビ、ホコリ、ヤニ汚れなどが溜まっている状態です。
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(今回の汚水)薄い黄色〜茶色: 主に油分やホコリが原因と考えられます。筆者の自宅エアコンは「去年も洗浄済み」であったため、カビは少なく、ファンに塗布されていたグリス系の油分や、洗剤自体が汚れと混ざった色だと考察できます。
総評:毎年洗浄するならこの方法で十分
今回の検証を通じて、100均スプレーを使った洗浄法は、以下の点で非常に有効だと判断できます。
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経済性: 費用100円〜200円で、カビ予防とホコリ除去が可能です。
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簡易性: 大掛かりな道具が不要で、思い立ったらすぐに実行できます。
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効果: 定期的に(年に一度)実施することで、カビの根付く隙を与えず、爽やかな空気を取り戻せます。
専門的な分解洗浄に比べると徹底度で劣りますが、「毎年、自分で手間をかけずにキレイを保つ」という目的には、この100均スプレーの裏ワザは間違いなく最適な選択肢の一つです。
5. 仕上げ:カビを寄せ付けない乾燥が重要!
洗浄が終わったら、最後の仕上げです。水分が残っているとすぐにカビの原因となるため、乾燥を徹底してください。
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試運転: 汚水受けを外す前に、電源を入れ、問題なく動作するか試運転を行います。
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拭き取り: 手が届く範囲の水分をタオルで丁寧に拭き取ります。
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徹底乾燥: エアコンを「送風」モードで1時間〜2時間運転させます。内部の水分を徹底的に蒸発させることが、カビ防止の最大のポイントです。
今後も、毎年この方法で自分で洗浄を続けることにしました。ぜひ、皆さんも挑戦してみてください!
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