NumbersのVLOOKUP関数についての、わかりやすい解説のサイトがいくつかあるのは、大いに助かります。
ですが、どのサイトの説明通りにやっても、VLOOKUP関数を入れたセルを空白にすると、どうしてもエラーが出てしまうので困りませんか?
そうでないと、そのセルには何かのデータを入れておかなければならず、空白にはできないということになります。
この問題の解決策としておすすめしたいのが、タイトルにも書いているように、セルのデータが空白なら空白というIF関数を組み合わせるという方法です。
文字説明ではどういうことが言いたいのか、わかりくいかもしれませんので、簡単なデータを作成して説明します。
このような総合データベースから、一人の人のデータだけ抽出したい場合にVLOOKUP関数を使います。
総合データには、赤澤康雄さん、平松研二さん、諏訪育三さん、松下奈緒さん、伊藤憲子さん、林田節子さんのフリガナ、年齢、担当地域が出ていて、そこから、別表で個人名からその人だけのデータを抽出したいので、VLOOKUP関数を入れます。
この場面は、ポップアップで、Excelの入力規則のように、氏名を選んでタップするだけで間違いなく入力できるようにしている図になりますが、赤澤康雄をタップするとこのようにデータを表示してくれるわけです。
カーソルのセルには、真ん中の関数式に従って正しくフリガナを表示してくれています。年齢や担当地域のセルにも同様の関数が入っていて、とりあえずは問題なし。
ところが、氏名のセルを何も入れない空白の状態にすると、たちまちエラーに!
このセルには、元データの誰かの氏名が正確に入力されていないとエラーになってしまう…当然ですが、空白でもエラーになってしまうわけです。
これが悩みの種で、この記事で提起した問題点です。情報が必要ない時には、どの氏名も入力せず空白にしたい、ですよね?
さて、どうするか?
だったら、元データに空白の行を作ったらいいんじゃね?
そうしてみます。
赤澤康雄さんの上に空白の行を作り、元データの範囲に含めましたが、これでもエラーです。
VLOOKUP関数は要求された値は見つけられませんでした、と言っています。
Numbersは、なぜエラーになったのか、理由を言ってくれるのが親切ですね。というかExcelでもそうだったかな… 最近Excelは使っていないから忘れたなあ。
この関数式は空白は認識してくれないのか…ちょっと不明。
では、どうする?
検索してみると、いくつか方法がありました。
IF関数のセルが空白なら空白という式の中にVLOOKUP関数を挿入するのが、一番簡単なようなので、試してみます。
こんな感じの関数式。
お分かりだと思いますが、IF(B2=””,””,VLOOKUP(、、、、、、、、、))というふうにです。
そうするとエラにならず空白になってくれた!
でも、その下の二つはエラーのままです。空白なら空白というIF関数が入っていないので。
では、年齢のセルにもIF関数を挿入してみます。えい!
やりましたね! 成功しました。
エラーが出ているセルの関数式をもう一度見てみましょう。
IF関数は入っておらず、VLOOKUP関数だけでした。なので、空白だと要求された値を返せないのは当然…
念のため、このセルにもIF関数を入れると、見事に綺麗な表になりました。
すみません。その図は省略。
そして、今度は林田節子さんと入力すると、きちんとデータを返してくれました。
このことから、NumbersでVLOOKUP関数を使う時には、空白なら空白をコマンドするIF関数を組み合わせることがおすすめかな、と思います。
ただ、6人の中の誰かのデータを入れておけばエラーになることはないので、その条件でよければ、IF関数は必要ないかもしれません。
ということで、最後に話をまとめなくても、言いたいことは伝わったのではないかと思います。
NumbersはExcelと違って、説明の情報が少ない上に、あっても古かったり分かりにくかったりする場合が多い…
と思ったので、私のようにExcelよりNumbersを使いこなしたいという気持ちがある方に、少しでも役立つような、体験から気づいたことを記事にしていきたいと思いますので、またご覧ください。
Numbersが使いにくいと思っている人は、Excelと互換性が悪いということより、使い方がよくわからないからではないでしょうか?
その原因は情報量が少ないから…
だとすれば、気がついたことはどんどん発信していけばいい!ということになりますね。
それで関連記事を紹介して今回は終わりにします。
【Numbers】IF関数の式は数値ではなく数値を入力したセルで作成せよ
Numbersはポップアップ(入力規則)とセル複数選択を使いこなせ!
では。
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