はじめに
フローリングのワックスのちょっとだけの塗りかすれを担当者に指摘された時の修正方法って困りませんか?
ワックスを塗布して乾燥させた後に自分で塗りかすれに気づいた場合は、木材単位でマスカーテープでしっかり決めてから、もう一度上から塗るだけで目立たなくなるのでそれで気づかれなくなるでしょう。
ところが、相手から指摘があった場合はその部分を凝視するのでその方法では通用しないかもしれません。
そういう時に木材単位の部分剥離というスキルがあれば便利です。
仕事経験から、部分剥離にだいぶ手慣れてきたので記事にしました。
※部屋もしくは区画全体を剥離するなら下記の記事の方法がおすすめです。
本題に入る前に業務用の剥離剤を使うので最初に注意点を幾つかお伝えします。
市販の剥離剤では完璧に剥離できない
市販でも剥離剤を売っています。
ですが、何度か試してみたところ、それだけでは完全にワックスは取りきれないですね。
粘りけがある液体なのでこぼすことなく作業できるのが長所ですが…
なので、できればそれで完璧にワックスが落ちきれたらそれが一番いいです。
一見やりやすそうですが、その方法では綺麗に剥離ができないので諦めました。
リスクがありますが、業務用の剥離剤を使っています。(使い方にコツがあり)
では、床の他の部分にダメージを与えないためにどうすればいいのでしょうか?
業務用の剥離剤を使うので、剥離をしない箇所はしっかり養生する
フローリングの部分剥離では以下の点に気をつけて作業しています。
- 木材単位で剥離をする箇所を決めて木材単位でマスカーテープをしっかり貼る
- 自分が通行する範囲は全てマスカーテープで養生する
- 剥離剤はボトルのキャップにほんのちょっと原液を入れて使用する
ポイントはマスカーテープを貼る時に空気が入らないように貼るのと、剥離剤は面倒でも使いすぎにならないようほんのちょっとをキャップに入れてから使うことです。
部分剥離で用意するもの
下記の道具が必要です。
- 業務用剥離剤(個人的にはオールゴーを使用しています)
- ワックスとキャップのついたボトル
- 水を入れたバケツ
- 手のひらサイズのメラミンスポンジ
- マスカーテープ(ケチらない)
- 雑巾、剥離剤を塗る水拭き雑巾1枚、拭きあげの水拭き1枚、念の為乾拭き2枚
- 100均の焦げ取りスポンジ
- ステンレスたわし
では、いざ作業!
作業手順
まずは剥離をする箇所を決めて木材単位でしっかりマスカーテープを貼ります。
このようなイメージになります。剥離前のかすれはうまく写真に写りませんでした。剥離後の状態です。
緑の部分がしっかり貼れているのがわかります。これは非常に重要です。貼り方に空気が入っていると剥離剤が浸透して周りのワックスにダメージを与えるので…
剥離剤をほんのちょっとキャップに入れて、直接床に垂らして湿った雑巾で綺麗に塗り広げます。
この時の雑巾は床に水が垂れない程度の水量で、塗り広げるのは緑に液体がかからないように隅までしっかり決める、つまり多すぎず少なすぎず絶妙な塗り方です。
これにはコツがいるので、事前に差し支えない場所で練習できればいいのですが…
1分後、水を含んだメラミンスポンジで軽く全体をなでる
その後、水を含んだ雑巾で回転させるようにしてこする。できれば緑に水分がいかないように!
その後乾拭きで拭きあげて、ワックスが残っていないか確認。
角度を変えてしっかり目視し、もしワックスが残っていれば、ワックスを塗り広げた雑巾でその部分を1分ほどこすり乾拭きで拭きあげます。
それで取れなければ、焦げ取りスポンジかステンレスたわしで軽くこするのもありです。
いずれにしろ、緑部分にはみ出ないように!
上の写真のように完全にワックスが取れた状態になれば、一応テープを取って周りのワックスにダメージがないか確認後、もう一度テープを取ったところに新たにマスカーテープを貼ります。
それで、ワックスを塗布し、テープを剥いで、乾燥させれば完了です。
この時の写真にはうまく映らなかったのですが、塗りかすれは完全に消えました。周りのワックにもダメージはありません。
万一、周りのワックスにダメージを与えてしまったら
残念ですが、周りのワックスにダメージを与えたら、程度によってはその木材に先ほどと同じ作業を繰り返す必要があります。
ほんのちょっとなら、その部分にちょんちょんとワックスを当てれば許容されることもありますが…
なので、マスカーテープに空気が入らないようしっから貼る、緑の部分に液体がはみ出ないようにな液体の量と小さな動きとこする力加減、これらが絶妙にそろった時に良い仕上がりになるのです。
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終わりに
フローリングの部分剥離には、絶妙な水加減とこする力やはみ出ない動きやしっかりした養生などのコンビネーションが求められます。
もしかしたら最初はうまくいかないかもしれませんが、コツさえつかめば便利なスキルになります。
なので、時間がある時に練習できればいいですね。
しかしながら、そもそも塗りかすれがないようにする、髪の毛を塗り込ないようにするなどの、手直しがないようにするのはもっと賢明です。
そのためのコツを過去に書きました。よかったらご覧ください。
フローリングワックスを上手に「塗り逃げ」するコツを経験から書いてみた
では。
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