はじめに
私はハウスクリーニングに長年携わっています。
今まで家庭用掃除機は絶対必要な道具と思っていました。
クイックルワイパーだけでは△ 掃除機も必要でしょ(床の掃除)
もちろん有用な道具ですが、この頃掃除機は使用していません。
かえってその方が仕上がり品質を担保しつつ作業時短につながることがわかってきました。
これには否定の意見が多く出ることは承知で思った通り書いてみたいと思います。
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畳やカーペットの部屋が少なくなり、フローリングが主流になってきている
仕事現場は大阪市内の賃貸マンションの空室がほとんどで、この頃はカーペットや畳が少なくなってきました。
この頃のワンルームマンションはエアコンやガスコンロがついているタイプがほとんどで畳やカーペットの部屋は見かけなくなりました。
と言うか、ワンルームは30年前からそうでしたね。
2DKの部屋でも、以前は畳だった部屋がリノベーション改装でフローリングに変わっています。
この頃は畳よりフローリングの方が好まれるのでしょうか…
作業者視点ではフローリングより畳やカーペットの方が楽です。
そのような部屋のほとんどが掃除機をかけるだけですむので。
逆に「フローリングにWaxを塗る」のは一見簡単そうですが、実は一番難しい…なぜなら現場作業のフィニッシュだからです。
ついでながら、フローリングWaxのポイントやコツを過去に書きましたので興味があればご覧ください。
フローリングワックスを上手に「塗り逃げ」するコツを経験から書いてみた
床のほとんどがフローリング洗浄となると、必ずしも掃除機は必要ないのかなと思えてきました。
作業前に掃除機をかけるのが常識になっていますが、デメリットに気づきました。
そして、掃除機をかける代わりの方法があるのでしょうか、あります。というか、逆にその方が合理的。
掃除機を丁寧にかけても意外と完全に汚れが取れていない…
フローリングの隅から隅まで丁寧に掃除機をかけたとします。
隅の方の髪の毛やベタっと汚れが床に張り付いている場合にノズルを突っ込んだとしても取れない場合があります。
そんな時は、濡れたメラミンスポンジを突っこむか、鋭角の皮すきに濡れた雑巾を突っ込めば汚れは簡単に取れるでしょう。
ですが、それは結構手間…
さらに、大抵の現場で床全体に内装作業などのノリやベタっとした汚れがついているので、掃除機をあてるだけではすべての汚れが取れきれず、結局床全体を濡らして洗浄しなければならない…
それだったら、掃除機をかける手間を省いて内装のノリ跡や隅の髪の毛などを、一気に回収する方法はないか考えたいところです。
それに、掃除機の先は30cm程。どんなに丁寧にまっすぐかけても意外に床全体を満遍なく網羅するのは困難で、掃除機があたっていない面積が結構あることに気づきました。結構時間をかけている割には…
掃除機本体とコードが意外に障害物になっています。
では、掃除機を使わないで床の汚れ全体を除去するにはどうすればいいのか…
まずはホースで霧状の水を床全体にかけて、その汚水を一気にかき取ってはどうでしょう?
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まずはホースの霧状の水を床にかけて一気にかき取る
フローリングのような床材質にホースで水をかけるなんてNG!
そういう声が聞こえてきそうです。
確かに洗浄のためとはいえ、ジャバジャバとフローリングに水をかけるのは控えたいと思います。
ですが、全く水分を含ませてはいけないということでもないと思います。
なので、霧状に水をかけると表現しました。
床に水分をかける方法は色々ありますが、それが一番均一かつ適量の水を床にかけることができると実感しています。
どうしても隅に汚れが溜まりやすいので、下の壁に少し水がかかるくらい隅に水分が行き渡るようにかけるといいです。
後は、フロアワイパーもしくは床用のスクイジーで一気にその水をかき取って回収すると表面に軽く付着しているだけの髪の毛や埃、クロスのノリなどもごっそり取れます。
しっかりベタっとついたノリやボンドやテープ跡はそれだけでは取れないので、別途の作業が必要です。
まあ、その手間は仕方ないですね。
しかしながら、断然掃除機を手にかけるより早くて綺麗になります!
実は少量の水をかけることは他にもメリットがあるのです。
最初に床に水分を含ませ部屋中の埃が舞うを防げる(特に濃紺色の部屋)
近年、室内の色調が濃紺タイプが好まれるようになってきました。
個人的には、逆の薄い色の色調を選びます。
その方が明るいので落ち着けますし、手入れも楽!
濃紺は直射日光が当てると埃が目立って汚らしいんですよね。
清掃作業中に部屋中どうしても埃が舞って、作業終了後にドアや、クローゼット、フローリングに結構埃が目立つのが気になります。
それで、作業中に床を湿らせた状態にしておくとお風呂場と同じ状態になり、埃が舞うのが防げるのが隠れたメリット!
床の水分が微小な埃をしっかりキャッチしてくれているわけです。
床が濡れていて滑りやすいというデメリットはありますが、室内用の靴を履けばそれで解決!
掃除機をかけてカラッと作業するより、霧状の水をかけてシットリ作業をする方が作業後しばらく経ってからも全体的に綺麗に見えます。
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水をワイパーでかき取った後に取れきれなかった汚れはどうする?
もちろん、床の汚れはスクイジーでかき取っただけでは不十分です。
ではどうすればいいのか…
まず、汚れが何なのか見極めます。
テープを剥がしたようなベタベタな汚れがあるとしたら、これはなかなか手こずるわけですが、、今のところ、3Mさんが出しているスプレー式のシール剥がし剤を使うのが一番よく取れています。
その処理をした後、もしくはそのようなしぶといテープ跡がないのであれば、台所用洗剤を薄めた水をスプレーに入れて床全体に噴霧して、大きめにカットしたメラミンスポンジを濡らしたもので床全体を均一になでると…たいていの汚れはこれで落ちてくれる…大きめにカットしたメラミンスポンジはハウスクリーニングの神アイテムです。
それで取れなかった突起上の汚れは皮すきでサクッと除去。
その後、マイクロファイバー製のモップで水分を除去するように拭きあげると見事に綺麗になります。
こうすると、今まで掃除機をかけていた時間を短縮し、掃除機で吸いきれなかった微妙な汚れも全部綺麗に!
是非試してほしいです。
ワックスを塗る前にもう一度マイクロファイバーモップで乾拭き
今まで、ワックスを塗る前にゴミや髪の毛が絡まないようにもう一度掃除機をかけていました。
フローリングワックスを上手に「塗り逃げ」するコツを経験から書いてみた
ですが、その代わりにきれいなマイクロファイバーモップでもう一度全体を撫でるように滑らすと微妙な埃や髪の毛をすべてキャッチしてくれます。
暗いところで光を当てて確認してみたので確かです。
こうする方が、掃除機をかけるより早いということに気がつきました。
参考までに、ワックスを塗る時のコツやポイントを経験から書いた記事をここで紹介します。
ということで、今回はフローリングの部屋のハウスクリーニングに掃除機は本当に必要か、それに代わるもっと良い方法があるということを経験から書いてみました。
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終わりに
ハウスクリーニングは、業者によって施工方法が色々です。
それでいいと思います。
高価な機械を使ったり、よく取れる洗剤を試してみたり…
掃除機に関しては必需品であるとするのが常識になっていますが、フローリングの現場に限り、個人的には必要ないと考えます。
水で洗浄する方が早くて隅々までごっそり汚れが取れているからです。
文字情報だけでは分かりにくい部分があるかもしれませんが、ハウスクリーニングの作業者ならだいたいはイメージしていただけると思いましたので…ご承知おきください。
最後に、ハウスクリーニングの作業の時短について、個人的にまとめた記事を紹介して終えたいと思います。
【ハウスクリーニング】作業効率アップ・時短のポイント2つを仕事経験から紹介
では。
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